無臭元工業は、新たな臭気対策薬剤として悪臭発生の源を「覆う」、画期的な悪臭対策資材「無臭元消臭シートK230」(特許申請中)の発売を開始した。従来の液体・粉末消臭剤ではない、シートタイプの消臭剤として、建築・土木の工事現場や、廃棄物処理、水処理施設等の現場で、長期保管される臭気発生の原因物質自体を消臭シートで覆うことにより、優れた即応性を発揮し、徐々に薬剤が浸透する仕組みにより、高い持続性を維持して作用する。
同社は、下水し尿ゴミ等の環境インフラ系の廃棄物から発生する悪臭の抑制について、創業以来、消臭剤を主軸とした環境資材を提供してきた。また近年では、製造業や廃棄物処理業等の事業所や建築・土木の工事現場等の悪臭対策についても活動の現場を広げている。
廃棄物から発生する臭気については、時間経過とともに腐敗や化学反応が進行することで、より強烈な臭気を発生することが知られており、何カ月にも亘るような臭気対策は難しいとされてきた。特に有機物を含んだ建設発生土や牡蠣殻等の仮置き時や運搬時、また災害廃棄物の発生時には問題が起きやすいとされておた。
同社は、この問題を解決すべく、東亜建設工業等と共同研究を行い、長期の廃棄物からの悪臭を抑制できるこれまでになかった「シート状の消臭剤」の開発に成功した。
この消臭シートについては、液体薬剤のように散布機等の動力を必要とせず、臭気の元に被せるだけで効果を発揮するという、運用と作用の両面に関わる即応性を有しているのが特長。これにより、災害時の電源喪失時や急な悪臭発生源への対応も可能となる。