設立趣旨
 日本の国内コンバーティング産業強化のためには、基盤技術を支える塗工機メーカー、素材メーカーの強化が必須である。ものづくりの競争力維持・向上、イノベーションの容易な現実化のためには機械の性能向上は非常に重要である。現状の塗工機の開発現場はグローバルとなっており、アジアメーカーの開発スピードに対抗するために、無駄のない最適な開発が求められている。アジアメーカーは先行技術の導入並びに、大学等との産学連携を活用して効率的な研究開発を進めており、現状のままでは、国内メーカーはコストのみならず、品質面でも劣勢に立たされ、産業の衰退につながる可能性もある。このような背景のもと、塗工機研究会を設立し、国内で塗工機開発に関わる設計・制御・製造担当者が、無駄な競争をする必要性のない共通課題を取り上げ、塗工機開発技術の向上の議論の場とし、専門研究者からのサポートによる問題解決の場を提供することで、グローバルな研究開発スピードを超える環境を構築する。ひいては、多くの知恵で日本に多様・画一化しない塗工機および周辺機械・装置・システムへのイノベーションを起こす。