<第一部 大坪先生プログラム> 【3月15日(月)13:00〜16:00】
【3月16日(火)13:00〜15:00】
1.界面化学の基礎
1.1 表面張力と表面エネルギー
1.2 固液界面における濡れと接触角
1.3 Zismanプロットと臨界表面張力
1.4 表面の幾何学と超撥水
1.5 溶液の表面張力と界面活性剤の吸着
1.6 臨界ミセル濃度と表面張力
1.7 界面活性剤のHLB値
2.レオロジーの基礎
2.1 連続体力学の基礎
a) ひずみ
b) ひずみ速度
c) 応力
2.2 粘性の基礎
a) 粘度
(粘性率) の定義
b) 非ニュートン流動
c) チクソトロピー
2.3 粘弾性の基礎
a) 弾性と粘性の基本的性質
b) 粘弾性の現象論
(粘弾性モデル)
c) 動的粘弾性の定義とその意味
d) 動的粘弾性曲線の評価
3.コーティング液の材料設計にかかわる界面化学とレオロジー
3.1 粒子分散系のコロイド化学的安定性
a) 粒子の帯電とζ-電位
b) イオン雰囲気と電気二重層
c) DLVO理論と粒子の分散安定性
d) 吸着高分子と粒子の分散安定性
e) 凝集分散系のレオロジー的性質
f) 粒子の濡れ性と分散性
3.2 高分子液体のレオロジー
a) 高分子の分子運動
b) 高分子の分子量と粘度挙動との関係
c) 高分子溶液の非ニュートン流動
d) ガラス転移
e) 高分子の分子量と時間-温度換算則との関係
4.プロセスから見た界面化学とレオロジー
4.1 レベリングにおける表面張力と粘度
4.2 分散系のレオロジーと印刷適性
4.3 ラテックス分散系の乾燥
4.4 コーティング液の濡れ性と硬化塗膜の接着強度
4.5 粘性液体から弾性固体への硬化過程の解析
a)重合硬化と三次元網目構造の形成(ゲル化)
b)ゲル化に伴う動的粘弾性の変化 c)硬化反応の速度論と温度の効果
5.ケーススタディ〜インクジェットインクにおける界面化学とレオロジー〜
5.1 界面の流動とMarangoni効果
5.2 動的表面張力
5.3 動的粘弾性
5.4 濡れ性と浸透性
5.5 伸長流動と糸引き
6.レオロジーデータの特許化
6.1 パラメータ特許の概要
6.2 粘度曲線の特許例
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<第二部 若原先生プログラム>
【3月16日(火)15:30〜16:30】
実際のレオロジーコントロール剤についてその特徴・使い方を紹介する。
コーティング液では粒子沈降・塗布時のタレ・形状の保持の目的で使用される。実際、水系・非水系とでは用いられるレオロジーコントロール剤は異なる。
・どのような粘性挙動が欲しいか
・期待する効果と、望ましくない副作用
・注意すべき点など、
実用上の課題についても触れる。また粒子の凝集と分散液のレオロジー特性は強い関係にあることから、粒子の分散安定化を図る湿潤分散剤についても紹介する。
<主な内容>
1.レオロジーコントロール剤 1)主な構造と得られる粘性挙動
・ユリアウレタンとその派生品:低極性から高極性の溶剤系、水系
・会合タイプ:水系
・層状ケイ酸塩:溶剤系、水系
2)使用方法と注意点
2.粒子の分散安定化とレオロジー
1)脱凝集をもたらす湿潤分散剤の構造と特徴
2)系に適した分散剤の選定の仕方
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