<緊急企画>
加工品や装置などの成形品における有機フッ素化合物(PFAS)のアメリカにおける規制の最新状況とコーティングにおける代替技術の可能性
【開催日時】 2024年10月29日(火) 10:00〜16:30 【会場】 エッサム神田ホール 1号館 /Zoom(HYBRIDセミナー) ※Zoomでリアルタイム受講できるほか、オンデマンド・アーカイブ受講も可能です 【受講料】 1名様:44,000円(税込、テキスト代を含む)
<講師>
<第1部> エンバイロメント・ジャパン株式会社 代表取締役 玉虫 完次 氏<第2部> 平山技術士事務所 代表 平山 中 氏
地下水汚染などの原因とされ規制の対象となるPFAS。海外の規制状況を適切につかみ対応することが求められています。専門家による解説と対策を考える。
<受講対象>
米国に製品・加工品・装置などを輸出する企業の設計・開発担当者、輸出業務担当者、法務担当者。フッ素系コーティングの使用を検討している企業の企画担当者、開発担当者。コーティングに関わる技術者、経営者。自社事業にコーティングの導入を検討している企画担当者、技術者。
講演内容
<第1部> 【講演時間】10:00〜12:00「加工品や装置などの成形品における有機フッ素化合物(PFAS)を含む米国化学物質関連規制とその対応方法について 〜化学品安全および機械安全も含めて〜」 エンバイロメント・ジャパン株式会社 代表取締役 玉虫 完次 氏
<講師の言葉>
米国に加工品や装置を設計・製造・輸出する時に知っておくべき有機フッ素化合物PFASを含む化学物質規制について説明をします。化学物質の検索方法、暴露経路などを含む法規制の基礎およびTSCA§8(7)(a) PFAS報告報告規則の概要と具体的な対策についても解説をいたします。最後に、加工品や装置製造時に確認すべき米国労働安全衛生法の概要を説明します。特にPL法(製造物責任法)に関連しそうな機械安全の観点からのチェックポイントを説明いたします。
1.加工品や装置を米国に輸出する時に確認すべき法規制について
1.1 米国法規制の体系
1.2 用途により異なる法規制対応
1.3 罰則と回避方法
2.米国法規制の概要
2.1 EPA規則
2.1.1 化学品vs成形品(加工品、装置など)
2.1.2 許認可申請
2.1.2.1 新規化学物質
2.1.2.2 既存化学物質
2.1.2.3 用途による規制
2.1.3 TSCA§8(7)(a) PFAS報告報告規則の概要と具体的な対策
2.1.3.1 米国PFASの定義
2.1.4 使用禁止化学物質
2.1.5 違反時の対応
2.2 OSHA規則
2.2.1 化学物質安全
2.2.1.1 暴露経路とは
2.2.1.2 SDSとは
2.2.2 機械安全
2.2.2.1 PLを念頭に入れた監査のチェックポイントについて
2.3 州法:カリフォルニア州プロポジション65の暴露警告規則
2.3.1 対応方法
2.3.2 ラベルの表示について
2.3.2.1 PFOA、PFOSを例として
2.4 州法:メイン州やミネソタ州の製品規制の動向について
3.除菌訴求についての留意点
4.廃棄物法について
4.1 有害廃棄物規制(RCRA)とは
4.2 有害廃棄物とは
4.3 リサイクル時の留意点
5.まとめ
6.Q&A
<第2部> 【講演時間】13:00〜16:00「コーティングにおけるPFAS規制の影響と代替技術の可能性」 平山技術士事務所 代表 平山 中 氏
フッ素系コーティングは、優れた撥水・撥油性、非粘着性、耐熱性、耐候性、耐薬品性、電気特性等を有し、調理器具などの家庭用品、航空機、自動車などの輸送機器、事務機器、産業用途などさまざまな分野で利用されています。一方、有機フッ素化合物の一部は環境や健康に与える影響が懸念され、PFAS全体を規制しようという意動きが欧米で高まっています。特に欧州では2023年欧州化学庁にPFAS全体を規制しようとする規制案が提出・公開されました。 本セミナーでは、欧州PFAS規制案の概要とPFAS規制がフッ素系コーティングに与える影響およびフッ素系コーティングに代わる代替技術の可能性について説明致します。
1.PFASと環境問題
1.1 PFASとは何か
1.2 PFASの定義とPFAS物質
1.3 PFASが環境、健康に与える影響
2.欧州PFAS規制の概要と問題点
2.1 欧州PFAS制限案の概要 2.2 欧州PFAS制限案提案の背景 2.3 パブコメについて 2.4 日本の産業界への影響
3.フッ素系材料とフッ素系コーティング
3.1 表面機能化材料としてのフッ素系材料の特徴
3.2 主なフッ素系コーティング ・熱可塑性フッ素樹脂コーティング
・常温硬化型フッ素樹脂コーティング
・フッ素シランコーティング
3.3 フッ素系コーティングとPFAS問題
4.シリコーンの基礎とシリコーンコーティング 4.1 シリコーンとは何か
4.2 シリコーンの構造と性質
4.3 シリコーンコーティング
5.PFAS代替コーティングの可能性
5.1 食品接触部材
5.2 事務機器部品
5.3 輸送機器
5.4 建築用途
5.5 その他 6.まとめ
【玉虫完次 講師プロフィール】
米国Vanderbilt(バンダービルト)大学大学院で化学を専攻。フタル酸エステルや農薬などの分析および地下水汚染・土壌汚染浄化方法の研究でPh.D.を取得。
ケミカルアブストラクツサービス(CAS、米国化学学会)、米国松下電器、P&G(F.E.)、米系大手環境コンサルティング会社を経て、2010年に東京にエンバイロメント・ジャパン株式会社を設立。滞米25年の業務経験を生かした、製品関連化学物質規制診断、EHSコンプライアンス監査、M&A環境デューデリジェンス、米国TSCA新規化学物質申請、米国FIFRA抗菌剤申請や欧州REACH規則、RoHS指令などの化学物質規制コンプライアンスなどを主たる業務分野としてコンサルティングサービスを提供。
【平山 中 講師プロフィール】
1980年 日東工業株式会社 開発室入社
1999年 技術開発センター長
2005年 取締役 技術開発センター長
2007年 シンジーテック株式会社 取締役 技術本部副本部長
2013年 平山技術士事務所設立
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