【rCFRP】ミライ化成、CFRP端材の回収・再資源化によるサプライチェーンの構築を目指し再生炭素繊維成形品事業を加速

 三谷産業のグループ会社であり、主に化学工業薬品および食品原料の販売を行うミライ化成は、航空機部品の製造工程で発生するCFRP(炭素繊維強化プラスチック)※端材を有効活用した再生炭素繊維成形品(rCFRP)の展開にあたり、東レから設計・評価・用途開発における技術的ノウハウの協力・支援を取り入れながら、CFRP端材の回収・再資源化によるサプライチェーンの構築を目指していく。

※CFRPは炭素繊維に樹脂を混合した素材で、軽量でありながら高い強度を誇り腐食に強いことなどから、スポーツ用品や航空機、自動車、風力発電翼などの幅広い分野で活用されている先端材料

■取り組み内容について

 主に東レが製造する炭素繊維を原料とする航空機部品(CFRP)の製造工程端材を回収し、ミライ化成の独自技術によって再生炭素繊維として再資源化する。さらに、この再生炭素繊維を不織布化することで中間基材として利用可能な形に加工し、スポーツ用品や産業用途など幅広い分野への再生炭素繊維成形品(rCFRP)の事業展開を目指す。これにより、従来廃棄されてきた高機能材料の利用を可能とし、資源循環の促進に寄与することが期待される。

 ミライ化成は7月8日(水)~7月10日(金)に開催される日本最大の国際スポーツ・健康産業専門展示会 「SPORTEC® 2026」に出展し、上記技術を適用したピックルボールパドルを展示する。

「SPORTEC® 2026」詳細:https://sports-st.com/

■ミライ化成の再生炭素繊維事業について

 ミライ化成はこれまで、CFRPの廃材やCFRPの加工工程で発生する端材から、化学薬品を用いた独自の溶媒法を使って炭素繊維を回収し、再生する研究開発を進めてきました。また、再生炭素繊維を再びCFRPとして成形するためのプロセス確立に取り組むとともに、最終製品の形状設計に関する研究にも一貫して取り組んでいる。

左:ミライ化成の研究開発施設「青森Lab」 右:ミライ化成の再生炭素繊維事業の独自プロセス

 ミライ化成の炭素繊維再生技術は、より少ないエネルギーでの炭素繊維回収を目指しており、同社評価条件下において一般的に用いられている再生技術と比較しエネルギー使用量低減の可能性が確認されている。

主な取り組み計画の例

 ミライ化成は、東レが有する技術的知見を取り入れながら、以下の領域において具体的な検討を進めていく。

・航空機部品(CFRP)の製造工程端材からの高品質な炭素繊維回収

・再生炭素繊維不織布の開発と安定供給体制の構築

・スポーツ用品(例:ラケット・パドル等)への適用

・その他産業用途(例:モビリティ、インテリア部材等)への展開

・サーキュラーエコノミーに対応した新たなビジネスモデル構築

■ミライ化成 循環型CFRP営業課 課長  劔知 孝氏よりメッセージ

 当社の再生炭素繊維事業は2021年に三沢Labで立ち上げて以来、再生炭素繊維の社会実装を目指して様々な取り組みを行って参りました。炭素繊維は軽さと強さを特長としてスポーツ用品を起点に採用が始まり、現在では航空機や自動車、風力発電ブレードなど様々な用途に用いられるようになった一方で、リサイクルが困難であり廃棄に伴う環境負荷が社会課題となっています。私たちは循環型社会へ貢献するとともに、この素材を皆様にとってより身近な製品へと昇華させていくことを目指します。今回、当社独自の再生炭素繊維の更なる進化発展に向けた取り組みの1つとしてピックルボールパドルを開発しています。7月にはこれに関連した新たな発表を予定していますので、是非ご期待ください。

あなたへのおすすめ