【軟包装】サトー、平野屋物産を子会社化。スマートパッケージング事業基盤の拡充に向け
サトーは、軟包装の製造・販売事業を展開する平野屋物産の議決権を有する株式の全てを取得する株式譲渡契約を締結した。これは、サトーグループの中期経営計画に掲げる「Perfect and Unique Tagging」構想の実現に向け、新たな成長領域であるスマートパッケージング事業基盤の拡充を図るもの。
株式取得の背景
サトーグループは、自動認識技術を活用したソリューションの提供を通じて、顧客の業務効率化や課題解決に取り組んでいる。
近年は、さまざまな業界においてトレーサビリティ向上や消費者とのデジタル接点創出、循環型社会への対応などを背景に、パッケージとデジタル情報を連携させるスマートパッケージングへの期待が世界的に高まっている。特に、自動認識技術とパッケージを組み合わせたスマートパッケージング市場は今後も成長が見込まれており、サトーグループはこうした潮流を新たな成長機会と捉えている。
また、米国小売業界における「Sunrise 2027※」への対応や、国内における食品包装への2次元コード活用の検討、医療機器や医薬品分野における個品管理の高度化などを背景に、あらゆる商品とデジタル情報を結び付けるニーズは今後さらに拡大すると見込まれている。
※GS1 USが主導し、米国で2027年までに小売POSを2次元コード対応へ移行して、賞味期限・ロット番号などの情報を1つの2次元コードで扱えるようにし、商品管理とトレーサビリティを向上させる世界的プロジェクト
平野屋物産の強み
平野屋物産は、食品や日用品などに使用される軟包装(フレキシブルパッケージ)の製造・販売事業を展開するコンバーターであり、日本の軟包装市場において成長性の高いパウチを主力事業としている。高い製造技術と品質管理ノウハウを有し、特殊形状や機能性を備えた付加価値の高い商品を提供している。これにより、顧客の商品価値やブランド価値向上に貢献するとともに、価格競争とは一線を画す事業基盤を構築している。
さらに、同社は創業から69年目を迎えるなか、製版から製袋までの一貫生産体制を構築しており、製造・販売に関する豊富なノウハウも蓄積している。
また、今回の件は平野屋物産の事業承継ニーズに応える取り組みでもあり、同社が長年培ってきた技術、人財、顧客基盤を維持・発展させながら、さらなる成長を目指す。
今後の展開
今回の株式取得により、平野屋物産が有するパウチを中心とした軟包装(フレキシブルパッケージ)の製造技術と、サトーが強みとする2次元コード、RFIDなどの自動認識技術を融合し、スマートパッケージング領域におけるソリューションの開発・提供を加速する。
今後は、パッケージへの情報付与を通じて、製造・物流・販売・消費・再資源化までをつなぐトレーサビリティの高度化や個品管理の実現を目指すとともに、顧客の業務効率化や新たな価値創出に貢献していく。


