【NEDO懸賞金活用型プログラム】自動車製造業の表面異常検査の自動化に活用可能なロボットソリューションの構想提案募集

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、“NEDO Challenge”「NEDO懸賞金活用型プログラム」の新たなテーマとして、「NEDO Challenge, Robot Solutions for Manufacturing ~誰もが使えるロボットを地域のモノづくり現場へ~」の公募を2026年6月30日に開始した。
 今回は「コンテストA」として、自動車製造業の表面異常検査の自動化に活用可能なロボットソリューションの構想提案および開発の促進をテーマとした。「NEDO Challenge, Robot Solutions for Manufacturing ~誰もが使えるロボットを地域のモノづくり現場へ~」事業では、人手に依存する作業が多く残る地域の中小製造業の課題解決を目指し、人手不足解消に資するロボットソリューションの構想提案・開発を広く募集する。

図1 事業のロゴマーク

事業概要
 NEDOは、技術課題や社会課題の解決に資する多様なシーズ・解決策をコンテスト形式による懸賞金型の研究開発方式※1を通じて募り、将来の社会課題解決や新産業創出につながるシーズをいち早く発掘することで、共同研究などの機会創出、シーズの実用化、事業化の促進を狙う「NEDO懸賞金活用型プログラム」※2を2023年度から実施している。
「NEDO Challenge, Robot Solutions for Manufacturing ~誰もが使えるロボットを地域のモノづくり現場へ~」事業の公募について
(1)概要
 同事業は、地域の人手不足解消に資するロボット技術の開発・活用をテーマに、経済産業省と連携してコンテストを実施する。
 地域の中小製造業では、加工、組立、搬送、検査、梱包などの各工程において人手不足が深刻化するなか、依然として人手に依存する作業が多く残っている。その一方で、省人化・自動化に向けたロボット技術の活用が求められているものの、導入コスト負担、技術人材不足、多品種少量生産への対応の必要性、運用・保守負担などの理由から、ロボット技術の導入は十分に進んでいない。
 中でも、自動車製造業は自動車メーカーから上位サプライヤー、地域の中小製造事業者に至るまで、広範なサプライチェーンを形成している産業。この自動車製造業を起点としたロボットソリューションの開発・導入を進め、その成果をサプライチェーン内に波及させていくことは、地域の中小製造事業者全体へロボットソリューションの展開を図る上で有効であると考えられる。特に部品の検査工程では、品質確保に不可欠な工程でありながら、表面のキズ、打痕、付着、色ムラなどの確認といった表面異常検査を人が行っており、自動化による生産性の維持・向上が期待されている。また、表面異常検査の自動化に活用可能なロボットソリューションは、多様な製造業分野に共通するニーズがあり、他分野への横展開が期待できる領域。
 この事業では、地域の製造現場の課題を起点に、「コンテストA」として、自動車製造業の表面異常検査の自動化に活用可能なロボットソリューションの構想提案および開発を促進する。
 地域の製造現場における人手不足という課題に向き合い、現場で真に活用されるロボットソリューションの実現に挑む提案を期待する。また、応募者とユーザーになり得る製造事業者などが連携し、実際の現場課題、検査対象物、検査条件、要求される検査精度・検査速度などを踏まえた共同提案についても歓迎する。共同提案を支援するマッチングイベントやセミナーも実施予定。
 さらに、自動車製造業での導入実績や検査工程における導入実績の有無を問わず、意欲と構想力、技術力を有する幅広い主体からの提案を期待する。
 なお、自動車製造業に限らず、より広範な製造業へのロボット導入を促進する観点から、ロボット技術の整理・可視化を進め、ユースケースやベストプラクティスなどの知見を整理し、参照しやすい形で共有することを目指す「コンテストB」についても、今後検討する。

図2 事業の全体像および目指す姿

(2)コンテストについて
<コンテストA>自動車製造業の表面異常検査の自動化に活用可能なロボットソリューションの構想提案・開発
 中小製造業の検査工程のうち自動車製造業(関連部品製造を含む)の表面異常検査の自動化に活用可能なロボットソリューションの構想提案・開発をテーマに実施する。なお、「コンテストA」は、構想提案と開発の2段階(コンテストA1、コンテストA2)に分けて実施予定。
■コンテストA1:構想提案
 自動車製造業に関連する部品の表面異常検査を対象として、現状の検査工程の自動化を阻害する課題を具体化し、その解決に活用可能なロボットソリューションの構想提案を募集する。
■コンテストA2:開発
 「コンテストA1」で構想した解決コンセプトをもとに、実際に動作するロボットソリューションとして具体化し、事務局が設定する競技条件のもとで検査性能などを競う。
<コンテストB>(今後募集予定)
 自動車製造業に限らず、より広範な製造業へのロボット導入を促進する観点から、ユースケースやベストプラクティスなどの知見を募集する予定。
<懸賞金額>
■コンテストA1:構想提案
 1位:1000万円、2位:750万円、3位:750万円、4位:750万円、5位:500万円、6位:500万円、7位:500万円、8位:500万円 各1者
 (総額5250万円)
■コンテストA2:開発
 1位:8000万円、2位:5000万円、3位:3000万円 各1者
 (総額1億6000万円(予定))
 「コンテストA2」の懸賞金額は、今後の検討状況に応じて変更となる場合がある。
<概要>
■コンテストA1:構想提案
・公募期間:2026年6月30日(火)14時00分~2026年10月16日(金)13時00分
・1次審査・書面審査:2026年10月~2027年1月(予定)
・プレゼンテーション審査、表彰式:2027年1月(予定)
・懸賞金交付:2027年4月以降(予定)
 ※懸賞金は「コンテストA2」への申請(エントリー)をもって交付となる。詳細な条件については公募要領を参照。
■コンテストA2:開発
 「コンテストA1」を「コンテストA2」のためのステージゲートとして位置づけ、「コンテストA2」は、2027年度に実施予定。具体的な検査対象物、検査項目、競技条件、審査方法、応募要件などは、「コンテストA1」の実施結果などを踏まえ、今後発出する「コンテストA2」の公募要領において定める。
 なお、「コンテストA1」の受賞者以外の方であっても実機開発の「コンテストA2」から参加できる追加募集の僅少枠を設ける予定。
 「コンテストA2」の詳細は後日、公募要領を公表する。
 各種詳細については、決まり次第、特設サイトやFacebookなどで順次お伝えする。
 公募期間中に、ロボットソリューションを持つ応募予定者向けに、自動車製造業の現場ニーズやロボット導入時の課題を紹介するマッチングイベント・セミナーを開催する。また、有識者に対し、提案内容の具体化や事業化に向けた相談ができる機会を設ける予定。
(3)事業期間
 2026年度~2027年度
(4)公募期間(コンテストA1)
 2026年6月30日(火)14時00分~2026年10月16日(金)13時00分

公募説明会
 現地参加およびオンライン参加のハイブリッド形式で実施する。当日の参加が難しい方は、後日アーカイブ配信を視聴できる。
 開催日時:2026年7月21日(火)13時30分~14時30分
 公募説明会への参加は、申込フォームより事前に申し込むこと。
 公募説明会の概要および公募内容の詳細は、特設サイトを参照。

応募方法など
 特設サイトより、公募に必要な書類をダウンロードし、必要事項を記入の上、受付期間内に当該サイトの案内に従って提出すること。
 なお、応募に係る一切の費用は応募者の負担となる。
※1 懸賞金型の研究開発方式
 諸外国では、政府や財団が研究開発の目標を掲げて多数の応募者を募り、さまざまなアイデアやアプローチをコンテスト形式により競わせ、開発期間を終えた段階などで、目標水準以上の成果を上げた者のうち上位数者に対して懸賞金を支払う仕組みを採用している。日本では、同方式の実施例はまだ多くはないが、懸賞金は民法に定められており、本プログラムでも民法に基づき懸賞金を交付する。

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