【ファンボロー国際航空ショー2026】東レグループ、ポリシロキサン系のプレセラミック樹脂システム、3960プリプレグの高速硬化型材料を展示

 東レは、イギリス・ファンボローで2026年7月20日~24日まで開催される、航空産業の展示会「ファンボロー国際航空ショー2026」に、東レグループ4社(東レ、Toray Carbon Fibers Europe、Toray Composite Materials America、Toray Advanced Composites)で共同出展する。

 東レグループは、安定かつ強靭なサプライチェーンの強化、および生産能力の継続的な拡充により、航空、宇宙・防衛分野のニーズに対応した先進材料ソリューションを提供しており、主要グローバル市場における地政学的な対応力も有している。会期中は、欧州、北米、アジアの各拠点から関係者が集結し、同分野における東レグループのグローバルな強み、長期的なコミットメント、ならびに最新の取り組みや開発品などを紹介する。
 東レの包括的な製品ポートフォリオ(TORAYCA炭素繊維、高性能熱硬化性樹脂システム、Toray Cetex熱可塑性複合材料を含む)は、強度、靭性、加工性、長期耐久性のバランスに優れている。これらの材料は、航空、宇宙・防衛および先進モビリティ用途における厳格な認証・適格性要件に対応するよう設計されており、重要用途における信頼性と性能への長期的なコミットメントを裏付けている。
 今回の東レグループ共同ブースでは、次の中間材料の新製品を紹介する。
1.TC1810
 ポリシロキサン系のプレセラミック樹脂システムであり、優れた熱機械特性を有するとともに、ハンドレイアップおよび自動ファイバープレイスメント(AFP)などの手法による低温加工が可能。使用温度範囲は260~1000℃と広く、電池保護、熱防護システム(TPS)、遮熱、前縁部などに適用可能であり、航空、宇宙・防衛用途に対応する。
2.3960-FC
 高性能・高靭性を誇る3960プリプレグの高速硬化型材料で、硬化時間を最大45%短縮しつつ、従来の機械特性を維持する。優れた靭性と損傷耐性を有するとともに、低温型材の使用を可能とし、真空バッグ(VBO)プロセスの適用範囲を拡大する。また、圧縮成形による一体化も可能で、リードタイム短縮および製造コスト低減に寄与する。多くの高速硬化エポキシ系材料と異なり、厚肉構造においても発熱リスクが低い特長がある。さらに、AFPや自動テープ積層(ATL)などの自動化製造技術にも高い適合性を有す。
 東レは欧州、米国、日本、韓国など各地域における生産・供給体制を構築しており、各国の防衛プログラムにおける国内調達要件に対応している。炭素繊維、低誘電材料、高耐熱材料、構造用先進材料などを通じて、空・陸・海・宇宙にわたる幅広いプラットフォームを支えている。また、防衛産業における厳格な情報管理要件に対応する高度なITシステムを整備しており、特定拠点においては機密性の高いプログラムにも対応可能。
 さらに、欧州においては、炭素繊維の生産能力拡大も進めており、民間航空、宇宙・防衛用途向けに認証された標準弾性および高弾性炭素繊維の需要拡大に対応している。さらに、フィラメントワインディングやAFPに対応するトウプレグ材料も提供しており、次世代航空構造の開発を支えている。

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