【AWARD】DIC、活性エステル型エポキシ樹脂硬化剤の事業化で「第25回GSC賞 経済産業大臣賞」を受賞

 DICが開発・事業化した活性エステル型エポキシ樹脂硬化剤(MFAE:Multi-functional active-ester)が、新化学技術推進協会(JACI)主催の「第25回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞(GSC賞)」で、「経済産業大臣賞」を受賞した。5Gや生成AIの急速な普及に伴い増大する通信インフラの電力消費に対し、低誘電化による伝送損失の低減を通じて省エネルギー化に貢献するとともに、高い信頼性と実用性を両立し、社会実装を進めてきた点が評価されたもの。

受賞者(左から鈴木悦子,有田和郎,岡本竜也,下野智弘)、6月16日 表彰式/一橋大学一橋講堂〔東京都千代田区〕

【受賞概要】
 受賞題目:省エネ通信を実現する活性エステル型エポキシ樹脂硬化剤の事業化
 受賞者 :有田和郎、岡本竜也、鈴木悦子、下野智弘

 近年、高速・大容量通信の拡大により、高周波対応プリント配線板材料には低損失化と高信頼性の両立が求められています。従来のエポキシ-フェノール硬化系材料は水酸基を多く含むため誘電正接が大きく、伝送損失の増加や発熱、それに伴う電力消費の増大が課題となっていた。

 同社は、水酸基を生成しない独自の反応機構を持つエポキシ樹脂硬化剤を開発し、誘電正接の低減による伝送損失抑制を実現し、量産化に成功している。同製品は、既存の製造プロセスに適用可能であり、特別な設備投資を必要とせず量産化できる点も特長である。現在はデータセンターや通信機器向けの基板用途で採用が進んでおり、通信インフラ全体のエネルギー効率向上に寄与している。

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