【太陽光発電】トリナ・ソーラー、ペロブスカイト/結晶シリコンタンデム型モジュールが世界新記録樹立。ピーク出力907W、全面積モジュール効率29.2%達成
トリナ・ソーラー(Trina Solar)は、同社が独自開発したペロブスカイト/結晶シリコンタンデム太陽電池モジュールが、907Wのピーク出力と29.2%の全面積モジュール変換効率を達成し、新たな世界記録を樹立したことを発表した。この画期的な成果は、ドイツに本拠を置く世界有数の第三者試験認証機関TUV SUD(テュフズード)によって検証されている。
ペロブスカイト/結晶シリコンタンデム技術は、結晶シリコンの上にペロブスカイトを積層させることで、従来の単層シリコン技術よりも多くの太陽光を電気に変換できるため、次世代太陽光発電の進展に向けた最も有望な手法の1つとなっている。大規模太陽光発電プロジェクトに適した用地が限られている日本では、設置面積の制約がある地域からの太陽光発電量の増加を図るため、ペロブスカイト太陽電池(PSC)が政府によって優先的に開発すべき技術として指定されている。
トリナ・ソーラーは、この世界記録の達成により、タンデム技術開発における世界的な進展、とりわけセルレベルの研究から大面積モジュールの性能向上への移行をさらに前進させた。この成果は、完全なモジュール形式でのスケールアップ、相互接続、封止、および実証という点で、大きな進歩を意味する。同モジュールは、業界の標準仕様に基づいており、主要な業界標準に完全に準拠しているため、実験室規模の実証段階を超えた大きな商業的潜在力を有している。同社は、わずか1年余りでタンデムモジュールの出力を808Wから907Wへと向上させたことになる。
同社の210mm角の大型タンデムセル技術システムを基盤として開発されたこの出力907Wのモジュールは、ペロブスカイト薄膜の均一性向上、界面パッシベーション(欠陥修復)、タンデム構造における分光吸収の最適化という3点の改良によって実現された。

トリナ・ソーラー・ジャパン 代表取締役社長 兼 トリナ・ソーラー(本社)APAC(アジア太平洋)・中東・アフリカ地域 モジュール販売担当責任者の 邵 正東(ショウ セイトウ)氏は次のようにコメントしている。
「日本政府がペロブスカイト太陽電池(PSC)に注目していることは、太陽光技術の進歩を加速させる重要性を反映しています。当社の907Wタンデムモジュールは、10年以上にわたるタンデム太陽電池技術への集中的な研究開発の成果であり、当社が太陽光発電技術分野で樹立してきた41件の世界記録の一つです。モジュールレベルでの進歩を提示することにより、当社の技術が、次世代太陽電池の実用化をどのように進めるべきか日本の産業界が議論する上で有益な参考となることを期待しています」


