【高機能材料】サカタインクス、中国の江蘇博硯電子科技と戦略的提携合意

 サカタインクスは、江蘇博硯電子科技股份有限公司(BRIVAN)と、印刷インキを中心とした戦略的パートナーシップの構築に向けて協業を開始した。

背景および目的
 中国のインキ市場は500億元(1.2兆円)を超える規模を有する一方、高機能インキ分野では依然として中国以外からの輸入依存度が高い状況にある。また、ディスプレイ産業では市場の成長に伴い、高性能材料への需要が拡大している。
 こうした市場環境を背景に、サカタインクスとBRIVANは、それぞれが有する高機能インキ技術と感光材料技術を組み合わせることで、高機能材料分野における事業基盤の強化と市場拡大を目指す。両社の強みを相互に活用することで、中国市場における新たな価値創出と持続的な成長の実現を図る。

提携の内容
 両社は、環境対応インキ、産業用インクジェットインキ、プリンタブルフォトレジスト、AIスマートディスプレイ関連材料の分野において、研究開発から製造、販売まで幅広く連携する。また、中国国内市場における半導体材料での代理販売についても連携する。
 サカタインクスは、各種環境対応インキおよび産業用インクジェットインキやディスプレイ関連材料分野において長年培ってきた技術とグローバル市場での豊富な事業経験を有している。一方BRIVANは、中国におけるブラックマトリックス用レジストの開発・量産を先導する企業として、ディスプレイ向け感光材料の研究開発・製造に取り組み、新型ディスプレイ分野で技術革新を進めている。
 今後、両社はインキと感光材料の技術を融合した新材料の共同開発を推進するとともに、双方の販売ネットワークを活用した市場展開を進める。サカタインクスはグローバルな技術ネットワークを通じてBRIVANの技術開発を支援し、BRIVANは中国国内で培った顧客基盤を活用してサカタインクス製品の中国市場での普及を支援する。

期待される効果
 今回の提携により、BRIVANは高機能インキおよび産業用インクジェットインキ分野における技術基盤の強化を図るとともに、先進的な環境対応材料技術の導入を推進する。
 また、両社はインキ技術と感光材料技術を融合した高機能材料の開発を通じて、ディスプレイ分野および高機能産業印刷分野の顧客に対し、環境負荷の低減、安定供給、コスト競争力を兼ね備えたソリューションを提供する。
 さらに、新製品開発、現地生産体制の強化、販売網の拡充を段階的に進めることで、中国における高機能材料産業の発展に貢献していく。
 サカタインクスの上野吉昭代表取締役 社長執行役員は次のようにコメントしている。
 「中国のディスプレイ産業の成長は大きな市場機会です。BRIVAN社の量産能力と顧客基盤を活用することで、環境に配慮した高性能なインキや、機能性材料の中国市場への展開を加速し、両社にとって新たな価値を創出できるものと期待しています」
 江蘇博硯電子科技股份有限公司の宗 健董事長は次のようにコメントしている。
 「今回の提携により、当社の環境対応インキおよび産業用インクジェットインキ、AIスマートディスプレイ、高性能プリンタブルフォトレジスト、半導体材料関連分野における技術基盤を強化するとともに、先進的な環境対応材料技術を活用することで、高機能材料事業のさらなる発展と競争力向上を実現してまいります」
■サカタインクスについて
 サカタインクスは1896年に創業し、アジア、米州、欧州など世界の20を超える国と地域に展開する印刷インキ販売で世界第3位の化学メーカー。各種パッケージや飲料缶、情報メディア媒体などに使用される印刷インキ、デジタルプリンティング向けの産業用インクジェットインキや画像表示材料用顔料分散液などの製造・販売を行っている。「ビジュアル・コミュニケーション・テクノロジーの創造」をビジネステーマとし、環境に配慮したサステナブル製品を通じて、「人々の暮らしを快適にする情報文化の創造」を目指し、新規分野への挑戦も続けている。
(https://www.inx.co.jp/)
■江蘇博硯電子科技股份有限公司について
 BRIVANは2014年に設立された中国のレジストインキ企業。中国市場におけるフォトレジストの自主開発・量産をリードする企業として、ディスプレイ用フォトレジストおよび半導体用フォトレジストの研究開発・製造に注力し、新型ディスプレイおよび半導体向け電子材料分野において継続的な技術革新を進めている。また、研究開発から量産までを支える一貫した国内生産体制と研究開発体制を構築している。

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