【半導体】レゾナック、シンガポール拠点でハードディスクメディア生産に約150億円追加投資

 レゾナックは、2026年5月に発表した「ストレージ需要に応じ、ハードディスクメディアの生産能力を拡大」に関連し、さらなる供給体制強化を目的として、シンガポール拠点における追加投資を決定した。あわせて、同投資の実行を前提とした価格改定についてレゾナックの顧客と合意した。
 現在、データセンター向けストレージ需要は、生成AIやクラウドサービスの普及を背景に中長期的に拡大することが見込まれており※1、特に高い信頼性と大容量を特長とし、コスト効率に優れたニアライン※2向けハードディスクドライブは、今後もデータストレージの中核を担うことが期待されている。
 こうした市場環境を踏まえ、レゾナックは、重要なデジタルインフラを支える唯一の外販ハードディスクメディアメーカーとして、顧客への安定供給を果たすことを重要な責務と認識し、ハードディスクメディアの安定供給体制のさらなる強化に取り組んでいる。

Resonac HD Singapore Pte. Ltd.

 その中でレゾナックは、グループの中核拠点であるResonac HD Singapore Pte. Ltd.において、一部に遊休設備を活用し投資効率を確保しつつ追加投資を行う。生産能力は、2026年5月に発表した「ストレージ需要に応じ、ハードディスクメディアの生産能力を拡大」での能力増強と合わせて、現状の約1億6000万枚規模から44%増となる年間約2億3000万枚規模へと拡大する。今回の追加投資額は約150億円であり、2029年以降、市場動向や需要に応じ順次生産ラインを立ち上げる予定。

ハードディスクメディア

 また、この投資の実行にあたり、データセンター向け需要の拡大を背景として、投資額相当の価格改定について、顧客であるハードディスクドライブメーカーと合意しており、供給能力の拡充と収益性の向上を両立していく。
 レゾナックは今後も市場の成長や顧客ニーズの拡大を踏まえ、機動的な成長投資を継続するとともに、業界最高水準の記録密度を有するハードディスクメディアの開発・供給を通じてデータセンターをはじめとするデジタルインフラの発展に貢献していく。
※1 ニアライン向けハードディスクドライブ出荷容量:2025-2030年でCAGR 23%成長(Trend Focus調べ)
※2 ニアライン(Nearline):データセンターなどで使用される大容量ストレージ用途の1つ。常時オンラインでアクセス可能だが、頻繁な高速アクセスを必要とするデータではなく、バックアップやクラウドデータなど比較的アクセス頻度の低い大量データの保存に用いられる。

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