【合わせガラス用中間膜】積水化学工業、中国・上海にデザインセンターを開設

 積水化学工業高機能プラスチックスカンパニーは、7月、上海にデザインセンターを開設した。運営は現地法人の積水中間膜(蘇州)有限公司が行う。同センターでは、積水化学グループが長年培ってきた合わせガラス用中間膜の技術を体感できるデモカーや、中国市場の先進的なデザイントレンドと中間膜技術を融合させたデザインガラスの展示を通して、次世代モビリティの新たなユーザー体験を提案する。

中国・上海に開設したデザインセンター

デザインセンター開設の背景
  中国の自動車市場では、電動化やスマート化の進展に伴い、車両の性能だけでなくユーザー体験やデザイン性の重要性が高まっている。特にCMF(※1)デザインはブランド価値や商品差別化の重要な要素として注目されており、自動車メーカー各社は、より高度なデザインの提案を求めている。
  同センターでは、中国を代表するCMFデザインコンサルティング企業であるShanghai Techic Creative Design Co., Ltd.(TECHIC)と協業。積水中間膜蘇州はTECHICとの連携を通じて、中国市場で進化するCMFトレンドを取り入れながら、ガラスを単なる機能部材ではなく、デザイン要素として活用する新しい提案活動を強化していく。

※1:製品の見た目や手触り、印象を決める大切な要素であるColor(色),Material(素材),Finish(仕上げ)を指す


デザインセンターの提供サービス
 同センターは、単なる展示や提案に留まらず、自動車メーカーとの共創を前提としたデザインシミュレーション・サンプル制作による開発支援機能を有する。デザイン性の重要性が高まる中国市場では、電動化・スマート化の進展により車両デザインの差別化要素としてガラスへの期待が高まっており、特に、ルーフガラス、サイドガラス、ディスプレイ関連ガラスなどにおいては、透明性と意匠性やブランド表現を両立するデザインニーズが顕在化している。
 このニーズに応え、同センターでは積水化学グループの合わせガラス用中間膜の技術を活用した
・透明度や透過率を生かしたデザイン
・カラー中間膜による多彩な色彩表現
・グラデーションデザイン
・光の反射や透過を活用した演出
・ブランドアイデンティティを反映した専用デザイン

など、ガラスの新たな可能性を提案。
 さらに積水中間膜蘇州は、【コンセプト立案→CMFデザイン検討→デザインシミュレーション→サンプル制作→試作品評価→実車への装着検証】までを一貫して支援できる体制を構築した。デザイン構想段階から量産化検討まで伴走することで、顧客の開発期間の短縮および商品競争力の向上に貢献する。

光でパターンを演出できるルーフガラスの展示
中間膜のデザインソリューションをパネルで解説

今後の展開
 同センターでは、2026年秋を目途に、積水化学グループのモビリティ関連製品の展示拡充を予定している。自動車メーカー、サプライヤー、メディア関係者に向けて、次世代モビリティ向け材料、快適性向上ソリューション、サステナビリティ関連技術、車室空間価値向上ソリューションに関する展示を順次拡大し、顧客との技術交流・共創の場としてさらに発展させていく。
 積水化学グループでは、同デザインセンターの他に、3つの地域(日本・欧州・米国)で、合わせガラス用中間膜の研究センターを運営しており、高機能化やデザイン性向上、用途拡大のための技術展開、新製品の企画・開発の強化を推進。モビリティ市場における新たな価値提供に貢献していく。

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