【チタン酸バリウム】日本化学工業、生産能力増強

日本化学工業は、福島第一工場(福島県郡山市)において、チタン酸バリウムの生産設備を増強することを決定した。今回の設備増強により、チタン酸バリウムの供給能力を拡充し、AIデータセンター向けを中心とした高性能な積層セラミックコンデンサ(MLCC)市場の需要拡大に対応する。
チタン酸バリウムの設備増強の背景
日本化学工業のチタン酸バリウムは、積層セラミックコンデンサ(MLCC)の誘電体として使用されている。近年、生成AIの普及に伴うAIデータセンター市場の拡大を背景に、AIサーバーや高速通信を支えるネットワーク機器、関連電子機器向け高性能MLCCの需要が世界的に増加している。MLCC市場は今後も成長が見込まれており、とりわけAIサーバー関連用途が市場拡大を牽引すると期待されている。
同社は長年にわたりチタン酸バリウム材料の研究開発に取り組み、微粒子合成技術や粒径制御技術など独自の技術基盤を構築してきた。近年では、AIサーバー向けをはじめとする高性能MLCC用途に対応した製品開発を進めており、国内外の顧客で採用が拡大している。
今回の能力増強は、こうした需要拡大への対応と安定供給体制のさらなる強化を目的とするもの。さらに、市場の成長スピードやお客様の中長期的な需要拡大を見据え、生産能力の拡充、生産基盤の高度化およびサプライチェーン全体の強靭化に向けた取り組みを進めていく。
今回の能力増強により、同社の電子セラミック材料におけるAIサーバー向け需要への対応力は、現行比約1.5倍に拡大する見込み。なお、当該対応力にはチタン酸バリウムに加え、その原料である高純度炭酸バリウムも含めて算定している。
<増設概要>
工場立地:福島県郡山市(日本化学工業 福島第一工場内)
能力増強:チタン酸バリウム生産設備の増強
増強完了:2027年度(予定)
稼働開始:2027年度(予定)

