【ハイブリッド車】日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンク、世界市場は2030年に2800万台規模へと推計

 日本能率協会総合研究所 マーケティング・データ・バンクは、MDB Digital Searchの「MDB有望市場予測レポート」シリーズにて、世界のハイブリッド車(HV)市場を調査し、市場規模を推計した。

※日本能率協会総合研究所MDB推計

■HV(世界)市場概況
・2030年の世界のHV市場は、年間2,800万台規模まで拡大する見込み
・HVは、ガソリンエンジンと電動モーターを走行状況に応じて最適に制御・併用する車両
・欧米でEVの実需の伸びが鈍化し、燃費と価格に優れるHVの優位性が再評価されている
・米国のゼロエミッション車(ZEV)販売義務化の無効化、EUのエンジン車禁止撤回もHVの追い風に
・充電インフラや航続距離の制約がなく現実的な選択肢として定着

 ハイブリッド車(HV)とは、ガソリンエンジンと電動モーターという異なる動力源を走行状況に応じて最適に制御・併用し、エネルギー効率を最大化する車両。減速時のエネルギーを電力として回生・蓄電し、発進や加速時にはモーターがエンジンを補助することで、走行性能の向上と排出ガスの低減を両立させている。
 欧米を中心に、充電インフラ整備の遅れや車両価格の高さからEVの実需の伸びが鈍化し、HVの優位性が再評価されている。米国では2025年6月にカリフォルニア州のZEV販売義務化規制を無効化する共同決議の署名がなされ、同年9月にはEVの税制優遇措置が終了した。EU(欧州連合)でも、同年12月に2035年以降のエンジン車新車販売禁止が事実上撤回されHVの追い風となっている。
 欧州では環境規制への対応手段として簡易型のマイルドハイブリッド(MHV)の普及が進み、北米、日本、東南アジアでは燃費と使い勝手の良さが評価され需要が拡大している。購入時にリセールバリュー(再販価値)を重視する動きも強まり、HVは幅広いユーザーの標準的な選択肢となっている。
 HVは2016年までは日系メーカーがシェアの9割を占める市場であった。2025年も日系勢が全体の過半数を占めているがその存在感は年々低下しており、EVシフトから現実路線に移行した欧州勢の健闘が目立つようになっている。
 2025年のHVの世界新車販売数は1056万台となり増加傾向が続いている。既存の自動車メーカーの多くがEV重視の戦略から全方位戦略へ切り替えたため、HVは2030年頃までは主力の現実解として定着すると見込まれる。HV強化・回帰戦略が本格化する2028年以降は成長が加速し、2030年には2800万台まで拡大すると予測している。
 調査では、世界におけるHV(外部充電が可能なPHVを除く、トラック・バスを含む)の販売台数をベースに算出した。
■レポートの構成(計7ページ)
1.調査対象市場定義
2.市場分析
3.価格動向
4.マーケットシェア
5.主要企業
6.主要参入企業動向
7.市場構造・ビジネスモデル
8.ユーザー動向

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