【フィルム型ペロブスカイト太陽電池】積水化学工業と積水ソーラーフィルム、防衛省施設での実証実験開始

 積水化学工業およびフィルム型ペロブスカイト太陽電池の製品設計・製造・販売を担う積水ソーラーフィルムは、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の実証実験を2026年7月1日から開始した。

実証の背景
 2050年の脱炭素社会実現に向けて再生可能エネルギー(以下「再エネ」)の導入拡大が求められており太陽光発電はその主力電源とされているが、日本は平地面積が少なく従来のシリコン系太陽電池では適地が限られることが課題として挙げられる。一方、フィルム型ペロブスカイト太陽電池には、軽量で柔軟という特長があり、従来設置が難しかった場所に適用できる可能性が増すことから、再エネ導入量を拡大できる有力な選択肢として期待されている。
 防衛省においては、平時における商用電力の節減だけでなく、商用電源が途絶した際の代替電源の一つとして、また、軽量で柔軟性を有し、耐荷重の低い屋根や壁面に設置できる、次世代太陽電池であるフィルム型ペロブスカイト太陽電池へ期待している。

実証内容
 自衛隊施設の陸屋根に防水材と組み合わせたフィルム型ペロブスカイト太陽電池を設置し、設置・施工方法、耐久性や発電性能について検証していく。
<本実証の詳細>
設置場所(設置規模):海上自衛隊沖縄基地隊、フィルム型ペロブスカイト太陽電池28枚を設置
           ※基地内の見学などは不可
実証期間:2026年7月1日より約9カ月を予定
実証内容:環境条件(風害、塩害)の厳しい地区における陸屋根での防水材との組み合わせによる設置仕様の検証
     フィルム型ペロブスカイト太陽電池導入の可能性検証

陸屋根への設置

今後の展開
 実証で得られた結果を、設置方法確立へ活かしていくことで、フィルム型ペロブスカイト太陽電池の適用拡大による脱炭素社会実現への貢献を目指す。
※本実証は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の補助事業(JPNP21016)で実施されている。

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