【ポリエチレン製リサイクル漁網】ニチモウ、国内初 「海外まき網船」へ納入

ニチモウは、漁業者が使用し終えた廃棄漁網を回収し、改めて漁網として再生する水平リサイクルに成功しているが、この度、海外まき網漁業で用いるポリエチレン製漁網として国内で初めて※、大洋エーアンドエフの第三ふじ丸へ納入した。
海外まき網漁業は、日本国内のみならず、世界における重要魚種であるマグロ・カツオ類を主な漁獲対象としており、世界の水産物供給において非常に重要な漁業。一方で、まき網漁業用の漁網は、水揚げ量が大きく大規模であるため、製造時の石油使用量が多いことに加え、使用後の廃棄処分の手間やコストが高いこと、一部の悪質な漁業者による海洋への不法投棄等が問題視されている。
ニチモウはこの課題に対する解決策の一つとして、廃棄漁網のリサイクルに長年取り組んでおり、「R&B(Recycle & Black)再生ポリエチレン網」を開発した。同製品は、海外まき網漁業を含む様々な漁業で使用され不要となった漁網を、ニチモウが回収し、素材ごとに分別・洗浄し、加熱・整形により改めてペレット化、紡糸・原糸製造工程を経て再生した漁網を約10%程度使用した、次世代の環境型漁網。

これまでニチモウでは、R&B再生ポリエチレン網を用いた養殖生け簀を岩手県久慈市などで導入していたが、非常に高い強度を必要とする海外まき網漁業では納入実績がなかった。この度、今後将来に亘って、国内外の食卓に持続可能な水産物を提供し続けるために必要な取り組みであるとの趣旨に賛同いただいた、大洋エーアンドエフの協力を得て、国内で初めて実現した。漁網の水平リサイクルは、コストや性能面でまだ課題はあるが、今後は、漁場における実際の使用感等を確認しながら、更なる技術開発に繋げていく予定。
※ニチモウ調べ
・調査年月 :2026年9月
・調査対象範囲:日本国内で「海外まき網漁業で用いるポリエチレン製漁網の納入」として


