【リードフィルムリサイクル】OSPホールディングス、サーキュラーエコノミー推進に向けた実証実験の中間報告を発表

 大阪シーリング印刷を中核とするOSPグループのOSPホールディングスは、使用済みリードフィルムを活用した二つの実証実験を2026年6月度より行っている。開始から4ヵ月が経過し、サーキュラーエコノミー推進に向けた取組みの中間報告する。

リードフィルムリサイクルとは
 軟包装印刷時に必要である色調の調整や印刷品質の確認を目的に使用する調整用フィルムをリードフィルムといい、使用後は廃棄物として処理している。OSPグループでも、軟包装専用工場である大阪シーリング印刷の門司工場と岡山工場で、グラビア印刷時にリードフィルムが発生する。社会的責任も果たすために製造工程における環境負荷軽減の取組みに着手した。フィルムに印刷したインクを取り除く「脱墨処理」の技術を確立したことで、資源循環の実用に向けた実証実験を行っている。

二つの資源循環について
 印刷後のリードフィルムは二つの方法で活用し、品質を担保しながら安定供給できる本格的な製造を目指している。

【水平リサイクル】
 脱墨後に再びリードフィルムとして大阪シーリング印刷の門司工場で活用。

【アップサイクル】
 脱墨後にペレット化し再生フィルムを製造。OSPグループでシール・ラベルの仕上や梱包業務を担っているOSPアドバンス㈱でピロー包装材として活用。

実証実験の進捗(9月末時点)
【水平リサイクル】
 中東情勢の影響や繫忙期を考慮しながら対応しているため、進捗としては若干の遅れは出ているものの、実証実験終了まで引き続き検証を進める。

【アップサイクル】
 廃棄されるはずだったプラスチック約183kgを前述の通り再生化し、循環利用しています。再生ペレットの使用量も、毎月、順調に増加している。

 

担当者の声
 実証実験では再生フィルムを製造現場で使用し、品質や加工適性、運用面において評価している。その実用性や今後の課題、資源循環への期待について、現場担当者の声を紹介する。

【水平リサイクル/大阪シーリング印刷 門司工場】
 実証実験前は、フィルムの強度や印刷適性、臭気などに懸念点があった。実際に開始すると、リード紙特有の小巻原反の継ぎ加工について今後の検討課題として認識しつつも、問題は発生しておらず従来品と大きく変わらない品質で使用している。

【アップサイクル/OSPアドバンス】
 ピロー包装用として使用している再生フィルムは、条件調整を行った上で通常のフィルムと同様に問題なく使用できている。今後も再生フィルムを継続して活用し、サステナビリティの取組みをさらに積極的に進めることで、企業価値の向上を目指す。

取り組みの背景
 OSPグループはサステナビリティに関して、①環境、②お客さま、③社会・地域貢献、④人財活躍・育成と4つの方針を掲げている。特に①環境の「プラスチック使用量の削減について、削減に向けた商品開発の取組みとプロセスの改善を図る」ことを実現すべく、環境負荷軽減の研究に注力してきた。プラスチックの使用量を削減した製品や剥離紙を使用しないラベルなど、環境に配慮した製品を数多く開発しています。さらなる環境配慮の取組みの拡充を図るため、製造工程に着目し、廃棄処理しているリードフィルムを活用する実証実験に至った。なお、実証実験が完了しましたら改めて発表するとしている。

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