【セラミックス遺産】京セラの「IC用セラミック多層パッケージ」と「無冷却オールセラミック自動車エンジン」、日本セラミックス協会から認定
日本セラミックス協会が主催する2025年度「セラミックス遺産」に、京セラの「大規模集積回路(IC)用セラミック多層パッケージ」「無冷却オールセラミック自動車エンジン」の2件が認定された。

セラミックス遺産について
「セラミックス遺産」は、日本セラミックス協会が2025年度に開始した認定制度す。セラミックス分野における現存する「もの」を対象に、技術史的・文化的価値に加え、その価値を広く社会へ伝えるための保存継承活動も含めて総合的に評価し、認定するもの。
第1回となる2025年度は、推薦資格を有する同協会の支部長、部会長、特別会員代表者より推薦された12件の認定候補から、5件が正式にセラミックス遺産として認定された。
世界初の「大規模集積回路(IC)用セラミック多層パッケージ」
京セラは、1969年にIC用セラミック多層パッケージを開発した。高精度な積層技術および内部多層配線をいち早く実用化することで、ICの高密度化、高信頼化の実現に貢献した。
また、独自の同時焼成法により、小型・軽量で高い耐久性を有するパッケージを実現し、その後、情報通信、宇宙、医療など幅広い分野において活用されている。本件は、日本のものづくりを支えてきたファインセラミックス技術を象徴するものの1つとして、その技術的価値と産業貢献性が評価された。

世界初の「無冷却オールセラミック自動車エンジン」
京セラは、1981年にオールセラミック自動車エンジンを搭載した車両による桜島(鹿児島県)での公道走行に成功した。この開発では、3気筒・2,800ccディーゼルエンジンの主要高温部品に窒化ケイ素を採用し、無冷却運転を実現した。
この実証走行は当時注目を集め、その後の耐熱セラミックス技術の進展ならびに日本におけるファインセラミックスの研究開発の発展にも寄与した。本件は、先進的な技術開発の取り組みとして、技術史的価値および技術波及効果が評価されたもの。



