【生成AI】キヤノンマーケティングジャパン、IPconnectと基本合意書締結。コンテンツ活用における権利侵害リスクの低減目指す

キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)は、IPconnectと、AIを活用したコンテンツリスクマネジメントサービス事業の協業に向けた、基本合意書を締結した。今後、両社は生成AIを安全かつ積極的に活用できる社会の実現に向け、AIが生成する文章や画像などのコンテンツに伴う権利侵害リスクを把握し、適切に評価・管理する仕組みの社会実装を検討していく。
昨今、生成AIの普及により、さまざまな領域でAIが生成したコンテンツの活用が広がっている。一方で、生成された画像や動画などが既存の著作物やキャラクター、人物、ブランド表現と意図せず類似することで、権利侵害の疑義やレピュテーションリスクにつながる可能性も高まっている。
企業においては、生成AIを業務に活用するニーズが高まる一方、生成したコンテンツにおけるリスク判断が容易ではないという課題がある。こうした課題は、生成AIの積極的な活用による生産性向上を妨げる要因にもなっている。
IPconnectは、AI生成コンテンツの利用に伴う意図しない権利リスクやレピュテーションリスクを可視化し、誰もが安心してコンテンツを活用するための判断を支援するソリューション「AI rights HUB※1」の開発を進めてきた。このソリューションは、プロンプト分析、生成画像の類似性評価、判断結果の記録・証跡化※2などを通じて、人がAI生成コンテンツの利用可否を判断するための材料を提供する。
キヤノンMJは、2025年に実施したアクセラレーションプログラム「spark.me」を契機に、これまでIPconnectと共同でPoCの企画・推進、市場調査、認知拡大活動などに取り組んできた。今回締結した基本合意書に基づき、同事業の社会実装に向けた実証を推進するとともに、さらなるパートナーとの連携の可能性を検討していく。
生成AIの活用を過度に制限するのではなく、リスクを適切に可視化・判断・記録できる仕組みを整えることで、創作活動とコンテンツ活用の双方を支える新たな社会基盤の構築に貢献していく。
キヤノンMJは、社会課題の解決と未来の価値創出を目指して、オープンイノベーションを推進している。この取り組みを通じて、生成AIの健全な活用を支援し、クリエイター、権利者、コンテンツ利用者、生活者を含む社会全体において、誰もが安心してコンテンツを創作、発信、利用できる環境の構築に貢献していく。
※1 NEDO懸賞金活用型プログラム「GENIAC-PRIZE」(領域3「生成AIの安全性確保に向けたリスク探索及びリスク低減技術の開発」)において特別賞「みらいビジョン賞」を受賞。
※2 「いつ・誰が・何をしたか」という記録(ログや履歴)を、後から第三者が客観的に検証・追跡可能な形で保存すること。
<今回の取り組みによって期待される効果>
企業・個人
•AI生成コンテンツ活用時の権利リスクやレピュテーションリスクの可視化
•判断履歴や確認プロセスの記録による説明可能性の向上
•生成AIを安全かつ積極的に活用できる環境の構築
クリエイター・権利者
•既存IPやクリエイティブ資産の適切な保護への寄与
•意図しない模倣や権利侵害リスクの低減
•権利者・利用者双方が納得しやすいコンテンツ活用環境の整備

