【射出成形機】日精樹脂工業、インドに新工場開設。生産・技術・人材育成を一体化し、成長市場で産業基盤構築推進

 日精樹脂工業は、2026年4月1日、インド・グジャラート州アーメダバードにおいて射出成形機の生産工場を正式に稼働開始した。この工場の稼働により、同社はグローバル生産体制の強化を図るとともに、今後高い成長が見込まれるインド市場における事業基盤の確立を進める。

インド工場建屋外観

 同工場は、アーメダバード市内のサナンド工業団地内に位置し、敷地面積3万5000m2、延べ床面積1万1835.46m2。総投資額は約15億円を見込んでおり、電気式射出成形機の生産を行う。生産能力は5年後を目途に月産30台(年間360台)規模への拡大を計画している。

工場内部

 インドでは、生活必需品から自動車、医療、包装分野に至るまで射出成形品の需要が急速に拡大しており、プラスチック成形産業の成長が続いている。加えて同国は、BOP(Base of the Pyramid:低所得層)を含む広範な需要が存在し、今後の産業成長を牽引する市場であるとともに、アフリカや西アジアへの展開を見据えた戦略拠点としても重要な役割を担う。日精樹脂工業は同国をアジアにおける重要拠点と位置づけ、現地生産体制の構築を通じて、供給力の強化と市場対応力の向上を図る。
 同工場の役割は次の通り。
1.インド市場向け生産体制の構築:現地ニーズに対応した製品供給を実現
 同工場では、まずインド国内向けに電気式射出成形機の生産・販売を行う。現地での生産体制を確立することで、リードタイムの短縮やコスト競争力の向上を図り、インド国内のプラスチック成形産業の発展に寄与するとともに、同社のブランド浸透と売上拡大を目指す。 また、将来的にはアフリカおよび西アジア諸国への輸出も視野に入れ、広域市場への展開を見据えている。
2.生産・技術・人材育成を一体化:産業の持続的成長を支える取り組み
 同工場は単なる生産拠点にとどまらず、技術展開と人材育成を含めた複合的な役割を担う。日本で培ってきた射出成形技術や品質基準、金型保全ノウハウを現地に展開するとともに、技術者育成プログラムの導入を進めていく。さらに、小型成形機のリース・シェアリングモデルや共同工場(シェア型成形センター)などの仕組みを通じて、小規模事業者や新規参入者が製造業に参画しやすい環境づくりを推進し、地域産業の底上げを図る。
3.今後の展開:中長期的な生産能力拡大と市場開拓
 同社は今後、インド市場の需要拡大に対応しながら、生産体制および製品ラインナップの拡充を進めていく。あわせて、新興国市場における需要取り込みを図り、グローバルでの事業成長を加速させていく。
 依田穂積代表取締役社長は、今回の取り組みについて次のように述べている。
 「当社はインド市場を、アジアにおけるものづくりの重要拠点と位置づけています。今回の工場開設は、生産能力の拡大にとどまらず、技術・設備・人材育成を一体で展開することで、地域産業の持続的な成長に貢献する取り組みです。今後も長期的な視点で、インドおよび周辺地域における産業基盤の強化に寄与してまいります」
 日精樹脂工業は、同工場を起点にインドおよび周辺地域での事業展開を加速させるとともに、成形技術の普及と産業基盤の強化を通じて、持続可能なものづくりの発展に貢献していく。
<インド工場>
名 称:Nissei Plastic (India) Private Ltd. India Factory
所在地:Plot no.AV-14, GIDC Sanand - II, Mouje Bol, Taluka Sanand, District Ahmedabad.
敷地面積:3万5000m2
延べ床面積:1万1835.46m2
生産計画:電気式成形機 月産30台(年間360台)

あなたへのおすすめ