【Packaging】サカタインクス、パッケージ向け材料メーカーとして国内初となるDFC(食品直接接触)対応設備の導入決定

 サカタインクスは、食品への直接接触が可能なパッケージ向けコーティング剤製造設備(DFC対応設備※1)を、東京工場(千葉県野田市)に導入することを決定した。同設備は2026年8月の完成を目指してすでに建設を開始しており、食品包装分野における安全性・信頼性のさらなる向上を目的として導入するものであり、パッケージ用途の材料メーカーとして国内初※2のDFC対応生産設備となる見込み。

食品接触対応コーティング剤を塗工したパッケージ

設備導入の背景
 サカタインクスグループはパッケージの高付加価値化に貢献するコーティング剤のグローバル展開に注力しており、2024年にはアメリカのコーティング剤メーカーであるC&A社を買収するなど、取り組みを加速させています。その一環として、今回、国内でのコーティング剤事業の強化を進めるべく、DFC対応設備の導入を決定した。
 紙コップやバーガーラップなど、食品に直接接触するパッケージを製造する企業においては、食品衛生法により衛生的な環境での製造が義務付けられている。一方で、それらパッケージに使用される材料(紙やコーティング剤など)を供給する材料メーカーに対しては、現時点で規制対象とはされていない。しかし、食品の安心・安全に対する社会的要請の高まりを背景に、将来的には材料メーカーに対しても、より衛生的な環境での製造が必要になると見込まれている。こうした流れを見据え、同社は先行してDFC対応設備を導入することで、食品包装分野における安全性・信頼性のさらなる向上に貢献する体制を構築する。

生産内容
 設備では、まずは昨今の社会的期待を反映し、サカタインクスが開発した「PFASフリー耐油剤」を生産するとともに、撥水剤や防湿剤をはじめとしたパッケージ用途向け各種コーティング剤の生産にも対応していく予定。また、設備稼働により拡がる生産体制を活かし、受託製造の受け入れについても検討する。この設備導入により、顧客には以下のような価値を提供する。
●食品に直接接触するパッケージに適した、より高い衛生管理水準での材料供給
●食品包装分野における、安心・信頼性を重視した材料の提供
●将来的な規制強化を見据えた、先進的な供給体制の確立

設備導入する東京工場(千葉県野田市)

今後の展望
 同社グループ子会社の米国・ホームウッド工場において、すでにDFC対応設備の運用実績を有しており、食品直接接触用途における材料供給の知見と経験を蓄積してきた。また、今回導入する設備は、ISO 22000(食品安全)の認証取得に向けた取り組みも進めており、国際基準に適合した品質・安全管理体制の確立を目指している。
 今回の東京工場への設備導入を起点に、今後は日本国内での事業拡大に加え、市場が拡大するアジア圏など海外拠点での生産展開も視野に入れ、グローバルな供給体制の強化を検討していく。
※1 DFC:Direct Food Contact(食品直接接触)
※2 サカタインクス調べ(パッケージ用途材料メーカーとして)

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