【高機能滑剤】ハイケム、「EBS」の販売体制を強化
ハイケムハイケムは、かねてより取り扱いのある高機能滑剤「エチレンビスステアラミド(EBS)」の販売体制を強化する。需要の拡大に伴い、2026年夏より名古屋市近郊にて在庫販売を開始し、国内製造業への迅速な供給体制を構築する。
高機能滑剤「エチレンビスステアラミド(EBS)」とは
EBSは、プラスチックやゴムの加工において「滑剤」として不可欠な役割を果たす化学物質。主に以下の3つの機能を持ち、製品の特性向上と製造プロセスの効率化に寄与する。
- 内部滑剤機能: 樹脂同士の摩擦を低減。複雑な形状や薄肉の成形品でも、樹脂を隅々まで行き渡らせる流動性を確保する
- 外部滑剤機能: 樹脂と金型の間に薄膜を形成。スムーズな離型を実現し、表面の傷を防止する
- 分散剤機能: 顔料やフィラー(充填剤)の表面を覆い、樹脂内へ均一に分散させる
同社の取扱い製品は、他のワックス類と比較して融点が高く(141.5℃~146.5℃)、熱安定性に優れているため、高温加工が必要なエンジニアリングプラスチック(ABS、PS、PA、PP、POM、PBT等)にも幅広く対応可能。
需要拡大の背景:高機能化とサステナビリティの潮流
現在、製造業界ではEBSを単なる「加工助剤」ではなく、製品性能や加工品質の向上に寄与する材料として注目されています。ハイケムが取り扱いを強化する背景には、以下の3つの市場動向があるす。
- プラスチックの高機能化: EV(電気自動車)向け部材や精密機器向けに、エンジニアリングプラスチックの薄肉化・複雑成形のニーズが増加しており、高度な流動性と離型性を実現するEBSへの期待が高まっていいる。
- 環境対応・サステナビリティ: ハイケムのEBSは植物油(パーム油)を主原料としている。化石燃料由来製品からの代替ニーズに加え、欧州を中心とした再生材(リサイクル材)利用の義務化に伴い、再生材の加工性を改善する助剤としての期待も高まっている。
- 用途の多角化: プラスチック分野以外にも、粉末冶金の潤滑剤、インク・塗料の消泡剤、アスファルト改良剤など、幅広い産業分野での採用が進んでいる。
EBS専業メーカー「CHEMPLASA社」との連携
ハイケムは、EBSの専業メーカーとして高い品質と供給力を誇るCHEMPLASA TECHNOLOGY SDN BHDと連携している。
同社はマレーシアを拠点に年間4.5万トン規模の生産体制を有しており、原料(パーム油)調達の優位性と中国の高度な技術力を融合させている。RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証やISO14001を取得しており、品質管理と環境配慮の両立を実現している。
在庫販売の概要
中部圏を中心としたお客様へのリードタイム短縮と、小口配送を含む柔軟な供給を実現するため、以下の体制を開始する。
- 開始時期: 2026年夏より順次
- 在庫拠点: 愛知県名古屋市近郊
- 対応製品例:EBS(L-200シリーズ)ほか、エチレンビスオレアミド、ステアリン酸亜鉛等
- 形状: 微粉末からビーズ状まで、用途に合わせた粒径の提供が可能


