【物流】ローランド ディー.ジー.、「全日本物流改善事例大会2026」で2事例が優秀事例に選出
グローバルに広告・看板用インクジェットプリンターや3次元ものづくりツールを製造・販売するローランド ディー.ジー.は、日本ロジスティクスシステム協会等が主催する「全日本物流改善事例大会2026」において、同社SCM部門の2つの改善事例が優秀事例として選出され、発表を行ったことを明らかにした。
同大会は、物流現場の優れた改善活動を共有し、企業の競争力向上および社会課題解決に寄与することを目的とした全国規模の取り組み。2026年は過去最多となる48件の優秀事例が選出された。
<選出されたローランドDGの改善事例>
1.四者間での海上コンテナ積載イメージ共有による満載受注の実現
海上運賃の高騰にともない、ローランドDGでは、海上コンテナのスペースを最大限活用して積載することが重要な課題となっていた。従来は、文章や図面中心のやり取りにより、海外顧客や社内関係部門との調整に時間を要していたが、この取り組みでは以下を実施し、合意形成の迅速化と積載効率の最大化を実現した。

主な取り組み
・積載シミュレーションツールの導入による、コンテナ積載状況の可視化
・受注部門、ロジスティクス部門、海外顧客、出荷現場の四者間での視覚的情報共有
・積載方法の見直し
・社内の関係部門と社外関係者が連携しやすい運用の構築
主な成果
・コンテナ充填率向上による輸送の効率化
・輸送コンテナ本数削減による、CO2排出量削減
・物流における2024年問題への対応・貢献
SCMオペレーション部 ロジスティクス管理ユニットの鈴木奈緒美グループリーダーは次のように述べている。
「今回の取り組みは、関係部門や海外顧客との“共通認識”をいかに関係者間で共有するかという点を重視しました。特に積載イメージの可視化により、これまで時間を要していた調整業務が、意思決定を加速する価値あるプロセスへと変革できたと感じています」
2.Service parts ASSYの梱包改善による物流コスト削減
製品の修理・保守に使用される部品ユニット(Service parts ASSY)における輸送ダメージの課題に対し、部品の形や重さ、重心の位置に合わせた設計と評価の仕組みを整えた。この取り組みでは、以下を実施し、品質確保とコスト削減を同時に達成した。

主な取り組み
・梱包仕様とダメージの相関分析
・製品特性(形状・重量・重心)を踏まえた新梱包仕様の設計
・落下試験・コスト・作業性など複数観点での評価
・出荷検査基準の新規策定と工程への組み込み
主な成果
・年間 約61万円のコスト削減
・累計 約480万円の削減見込み
・梱包起因の輸送ダメージ低減
・品質チェック工数削減(約10分/台)
・サービス対応・再輸送の削減
SCMオペレーション部 ロジスティクス管理ユニットの大草圭吾氏は次のように述べている。
「梱包改善においては、現場で起きている事象を丁寧に分析し、本質的な原因に向き合うことで、品質とコストの両立を実現しました。今後も現場起点の改善を積み重ね、持続可能な物流の実現に貢献していきます」」
また、SCMオペレーション部 ロジスティクス管理ユニットの山本幸則マネージャーは次のようなコメントを寄せている。
「全日本物流改善事例大会は、40年以上の歴史のある、物流分野で最大級の改善事例共有イベントです。当社ロジスティクス部門では、ここ数年、物流改善活動に注力し、着実に成果が表れ始めています。これを受け、このたび初めて2件の改善事例をエントリーした結果、いずれも優秀事例として選出されました。本取り組みでは、物流業務における従来の課題に対し、『可視化・標準化による業務変革』と『現場起点の分析による品質・コスト改善』を両輪で推進しました。これにより、輸送効率の向上、コスト削減、品質向上、環境負荷低減を同時に達成し、サプライチェーン全体の価値向上に貢献することができました。また、本取り組みは、関係各部門との連携・協働により実現したものであり、ロジスティクス部門単独では到達し得なかった成果です。当社は今後も、部門横断の取り組みを一層強化するとともに、SCM領域におけるデジタル化および物流改善を推進し、グローバル物流の最適化と環境負荷低減の両立を通じ、企業価値の向上に取り組んでまいります」


