【壁紙】サンゲツと筑波大学、感性科学に基づく空間デザインの新しい価値創造を目的とする共同研究成果を日本デザイン学会で発表
サンゲツは、筑波大学芸術系と、感性科学に基づく空間デザインの新しい価値創造を目的とする共同研究を開始した。この研究は、空間における壁紙の色彩や模様が、人に与える心理的影響を分析したもの。このたび、その第一歩となる研究成果を、日本デザイン学会 第73回春季研究発表大会(会期:2026年6月12日~6月14日)にて発表した。
<学会発表 概要>
題 目:室内空間における壁紙の色彩と模様に関する印象評価 ―20代における壁紙条件の違いが印象評価に及ぼす影響―
発表者:郭 晨陽氏(筑波大学大学院)、尾﨑拓磨氏(サンゲツ)、山本早里氏(筑波大学芸術系)
日 時:2026年6月13日

産学連携の背景
近年、心身共に満たされ良好な状態を保つ「Well-being(ウェルビーイング)」への関心が高まる中、社会の一人ひとりの本質的な豊かさを尊重する気運が醸成されている。こうした社会背景の中、サンゲツは商品の機能性向上や環境負荷低減への取り組みにとどまらず、科学的根拠(エビデンス)に基づく「空間における心地よさ」や「人の感性への影響」にフォーカスした高付加価値提案が、これからの空間づくりをさらに豊かにするものと考えている。本研究は、サンゲツが培ってきたインテリア素材の知見に、筑波大学の学術的・科学的なアプローチを融合させ、本質的な豊かさをつくり出すエビデンスを構築することを目的として開始した。
研究の概要と成果
本研究は、VR空間を用いて壁紙のデザインが人の心理に与える影響を科学的に検証するもの。今回実施した20代対象の実験では、無彩色や直線柄は「集中」、明るく穏やかな色や植物柄は「くつろぎ」を促すなど、壁紙のデザインがもたらす具体的な心理的効果を実証した。
今後は対象を70代まで拡大し、幅広い世代をカバーするデータの蓄積を進めていく。本成果により、経験や感覚に頼らない「世代ごとのニーズに応じた、科学的根拠に基づく空間デザイン」の実現に向け、具体的なエビデンスの構築を目指す。
サンゲツは、本研究で得られた知見を内装材の商品開発や空間提案へと展開することで、ウェルビーイングをはじめとする社会課題の解決と、インテリア業界におけるイノベーション創出に貢献していく。


