【電子顕微鏡事業】島津製作所、チェコのTESCAN社を完全子会社化
島津製作所は、2026年7月10日付で欧州を本拠とする電子顕微鏡のパイオニアであるTESCAN GROUP, a.s.(以下、TESCAN社)の全株式を間接的に保有するGlass HoldCo s.r.o.の全株式を取得し、TESCAN社を完全子会社した。これは、2025年12月25日に公表したGlass HoldCo s.r.o.の株式取得に関する手続きが完了したもの。取得金額は711百万ドル(1152億円、1米ドル=162円にて邦貨換算)。連結決算への反映については、連結貸借対照表は2027年3月期第2四半期より、連結損益計算書は2027年3月期第3四半期より行う予定。
完全子会社化の目的は次の通り。
島津製作所は現中期経営計画においてお客様のワークフローを支え、科学技術でトータルソリューションを提供するビジネス変革に取り組んでいる。TESCAN社は、SEM(走査型電子顕微鏡)、FIB-SEM(集束イオンビーム走査電子顕微鏡)、TEM(透過型電子顕微鏡)、X線マイクロCT、レーザー加工システムなど、物質の微細構造の観察・加工・解析を行う装置のメーカー。同社の電子顕微鏡は、半導体、ライフサイエンス、マテリアルなど多くの領域で用いられており、世界80カ国で累計4000台以上の販売実績がある。

走査電子顕微鏡「SUPERSCAN SS-4000」(オプションを含む)
想定されるシナジーは次の通り。
1.トータルソリューションの高度化
島津製作所のクロマトグラフ、質量分析計、試験機などから得られる「成分分析」「物性」のデータと、TESCAN社の電子顕微鏡などから得られる「表面観察」のデータを組み合わせ、半導体、ライフサイエンス、マテリアルなどの領域でワンストップのソリューションを提供する。
2.地域・顧客基盤の相互活用
島津製作所が強みを持つアジアを中心にTESCAN社製品を拡販するとともに、TESCAN社が顧客基盤を有する欧米において島津製作所製品の販売を拡大する。
クロージングに伴い、2026年7月10日付で、Glass HoldCo s.r.o.およびTESCAN GROUP, a.s.の役員体制を以下の通り変更する。
Glass HoldCo s.r.o.
同社取締役のJean-Charles Chen、Pavel Šustekの両氏は引き続き同職位を務める。同社取締役であるVladimir Lasocki、Petr Rieger、Marek Nechvátal、Cyrille Sudraudの4氏は辞任する。また、新たに島津製作所から宮川治彦、Robert Kaubek、北村富夫の3氏を選任する。
TESCAN GROUP, a.s.
同社取締役のJean-Charles Chen、Pavel Šustek、Antonín Sedláčekの3氏は引き続き同職位を務める。また、新たに島津製作所から宮川治彦、Robert Kaubek、北村富夫の3氏名を選任し、宮川氏が取締役会長を務める。

