【歯科用3Dプリント】三井化学、日本における事業をサンメディカルに統合

 三井化学は、連結子会社であるサンメディカルに日本における歯科用3Dプリント事業および一部歯科材料事業を統合することを決定した。サンメディカルを歯科用3Dプリント事業の中枢として位置づけ、機能を強化していく。

クルツァージャパンの歯科用3Dプリント事業

 三井化学の100%子会社であるドイツ・Kulzer GmbHの日本法人であるクルツァージャパンが有する3Dプリンタおよび3Dプリント用材料事業をサンメディカルへ統合する。これにより、日本での3Dプリント用材料の研究開発・製造から3Dプリンタおよび3Dプリント用材料の販売機能までを、国内販路に強みを持ち、研究開発・製造機能も備えるサンメディカルに集約し、一貫して担う体制を確立する。

 近年、デジタル歯科の進展に伴い、3Dプリンティングによる歯科技工が注目を集めている。日本における歯科技工士不足という社会課題に対し、歯科技工作業負担の低減、作製時間の短縮、品質の均質化を実現する技術として期待が高まっている。

 これまで三井化学グループは、3Dプリンタおよび3Dプリント用材料の開発・製造・販売をグループ一体で展開し、同分野の普及を推進してきた。2017年には世界で初めて3Dプリント総義歯材料で米国食品医薬品局(FDA)の認証を取得し、その後も市場ニーズに即した製品を上市してきた。日本市場においても、2025年に国内初となる3Dプリント総義歯製作用材料が保険収載され※1、2026年6月には使用できる総義歯の適用範囲が拡大されるなど、普及が進んでいる。

 今回の統合により、歯科医療従事者のニーズを迅速に研究開発へ反映し、市場適合性の高い新製品の開発・上市スピードを向上させることで、歯科診療における患者および歯科医療従事者の満足度を高め、日本の歯科医療の発展に貢献していく。

 三井化学グループのオーラルケア事業は、EMEAに強みを持つKulzer、ヘルスケア最大市場の米国に基盤を有するUltradent(2026年9月株式取得予定)、日本のサンメディカル等が、それぞれの製品や技術、地域での強みを生かしながら、組織統合効果の最大化と成長投資を推進し、ライフ&ヘルスケアソリューション事業の第3の柱となる高収益・高効率な事業体の確立を目指す。あわせて、化学技術とグループ連携を通じ、世界中の患者や歯科医療従事者に価値ある製品とサービスを提供し、歯科医療におけるソリューション提案型企業への変革を目指していく考えだ。

※1 2025年12月1日付プレスリリース:
https://jp.mitsuichemicals.com/jp/release/2025/2025_1201_1/index.htm

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