【RFIDリーダー】TOPPAN、温度センサータグの読み取り機能を搭載

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANは、物流・流通・製造など幅広い業界向けに、免許不要で購入後すぐに使用可能な「小型RFIDリーダー(NF-UHF-CB)」を2020年4月より提供しているが、この度、同品に温度センサータグ(Axzon社製Magnus S3搭載)の読み取り機能を搭載し、2026年8月より提供を開始する。従来品は、RFIDタグによる個体識別のみに対応していたが、今回のアップデートにより、温度センサータグを用いた対象物の温度測定も同時に可能となり、製造現場の設備点検や、店舗における陳列棚の温度管理など、日々の巡回点検を効率化する。これにより、さらに高度な設備保全と包括的なIoTソリューションの提供に貢献する。

温度センサータグ読み取りイメージ

アップデートの背景
 近年、少子高齢化に伴う労働人口の減少を背景に、インフラ・設備管理業界では深刻な人手不足が課題となっている。これに対し、IoT技術を活用して従来の点検作業を自動化・効率化する「点検DX」、中でもRFIDリーダーを用いた一括読み取りによる業務効率化に注目が集まっている。
 しかし、RFIDリーダーは対象物の個体認識として普及する一方、温度をはじめとする物理現象の把握が難しいという課題があった。そのため、設備の異常発熱などの点検に関しては、1個体ごと確認作業が必要な非接触温度計の利用が主流であり、膨大な時間と労力がかかる点や、測定結果の記録・管理における人為的ミスの発生などが大きな課題であった。
 TOPPANは、2020年4月に免許不要で購入後すぐに使用可能な「小型RFIDリーダー(NF-UHF-CB)」を提供し、自動車業界や医療業界など幅広い業界の業務効率化を支援してきた。
 こうした背景を踏まえ、TOPPANはこれまで培ってきた知見・ノウハウを活かし、「小型RFIDリーダー(NF-UHF-CB)」に独自のファームウェア設計を施すことで、温度センサータグの読み取り機能を追加した。これにより、点検作業の効率化と、記録・管理における人為的ミスの軽減に貢献する。

製品の特長
(1)独自の通信制御を施し、安定的な温度データの取得を実現
 従来品は、RFIDタグによる個体識別のみに対応していたが、今回、独自のファームウェア設計により、温度センサータグ(Axzon社製Magnus S3搭載)からのデータを高精度かつ安定的に取得することが可能になった。また、素早く情報を取得できるため、対象設備の温度状況をリアルタイムで可視化できる。これにより、異常発熱を早期に発見し、製造現場の設備点検や、店舗における陳列棚の温度管理など、日々の巡回点検を効率化する。
(2)非接触一括読み取りで点検時間を短縮 
 非接触でタグの一括読み取りができるUHF帯タイプのため、複数の対象物の温度を一度に測定でき、点検作業の所要時間を短縮する。また、高所や稼働中の機械周辺など、危険な場所や立ち入りにくいエリアに近づくことなく、安全に点検可能。
(3)小型かつ軽量設計で、身体的負担を軽減
 リーダー本体は手のひらサイズの小型、かつ軽量設計(約112g)のため、長時間の点検作業における身体的負担を軽減する。

今後の目標
 TOPPANは今後、温度センサーの読み取り機能だけでなく、振動・歪み・湿度など、多様なデータを検出する機能の追加を目指す。これにより、インフラ・設備管理業界における設備の状態確認や環境データ収集の選択肢を広げ、より高度で包括的なIoTソリューションの提供を可能にする。

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