【高純度赤燐】日本化学工業、生産能力約60%増強
日本化学工業は、福島第二工場(福島県田村郡)において、高純度赤燐の生産設備を増強することを決定した。今回の設備増強により、高純度赤燐の生産能力は現行比で約60%増加する予定。設備の増強は2027年度に完了し、同年度内の稼働開始を予定している。
高純度赤燐は、半導体ドーパント材料や、光通信向けとしてインジウムリン(InP)系の化合物半導体材料として採用されている。近年、生成AIの普及やAIデータセンターの拡大を背景に、情報通信の高速化・大容量化が進んでいる。InP系化合物半導体は、高速光通信を支える受発光素子などに用いられており、その原料となる高純度赤燐についても、中長期的な需要拡大が見込まれている。

ホスフィン技術を核とする独自の一貫製造技術と、長年にわたり培ってきた精製技術、品質管理技術および製造ノウハウを生かし、日本化学工業は純度99.9999%(6N)の高純度赤燐を製造している。高度な精製技術と厳格な品質管理が求められる高純度赤燐を長年にわたり供給し、国内外の需要に応えてきた。
今回の能力増強は、拡大する需要への対応と安定供給体制のさらなる強化を目的とするもの。さらに、市場の成長スピードやお客様の中長期的な需要拡大を見据え、生産能力の拡充、生産基盤の高度化およびサプライチェーン全体の強靭化に向けた取り組みを進めている。
高純度赤燐は、日本化学工業が長年培ってきたホスフィン技術を核とする重要な戦略製品。今後も拡大する半導体・光通信市場に対する供給責任を果たすため、生産基盤の強化と供給能力の拡充を継続的に進め、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指す。


