【MEKオキシムフリー】松尾産業、欧米で実績持つ皮張り防止剤・コバルトフリー乾燥剤を展開
松尾産業は、Milliken(ミリケン)グループのコーティング添加剤ブランド「Borchers(ボーチャーズ)」の日本販売代理店として、MEKオキシム(メチルエチルケトンオキシム、以下MEKオキシム)の代替となる皮張り防止剤およびコバルトフリー乾燥剤を国内市場へ展開している。Borchersは、湿潤分散剤・増粘剤・皮張り防止剤・乾燥剤など、幅広いコーティング添加剤を提供しており、欧州を中心に培った規制対応の知見を生かして、世界各国の塗料メーカーへ製品を供給している。2025年にMEKオキシムが厚生労働省により発がん性物質として位置付けられ、2027年4月からは作業記録や健康診断記録の長期保存などの管理義務が強化される。また、国内主要メーカーによるMEKオキシム製品の生産終了も予定されており、塗料メーカーでは代替製品への切り替えが本格化している。こうした市場環境の変化を受け、松尾産業は欧州で先行して実用化が進む添加剤を通じ、塗料メーカーの円滑な規制対応を支援するとともに、安全性や環境性能に配慮した製品開発に貢献していく。

既存配合への影響を抑えた代替提案
皮張り防止剤は、塗料表面の酸化乾燥を適切に制御し、塗料の皮張りを防ぐために使用される添加剤。これまで広く使用されてきたMEKオキシムは、法規制の見直しにより管理対象が強化され、2027年4月からは作業記録や健康診断記録の30年間保存など、事業者に新たな対応が求められる。さらに、国内主要メーカーによる生産終了も予定されていることから、塗料メーカーでは性能を維持しながら切り替えられる代替製品へのニーズが急速に高まっている。
松尾産業では、フェノールフリー・オキシムフリーのアミン系「Ascinin Anti Skin」シリーズと、シクロヘキサノンオキシム系「Borchi® Nox」シリーズを用途や処方に応じて提案している。従来のMEKオキシム系皮張り防止剤から大幅なフォーミュレーション変更を抑えつつ代替を検討できることが特長で、製品開発や切り替え時の負担軽減に貢献する。また、黄変しにくい特性を有するため、クリア塗料や着色塗料にも適している。さらに、塗料の保存安定性を維持しながら、塗膜のオープンタイムを適切に確保することで酸素の浸透を促進し、均一な乾燥性と良好な塗膜形成を実現する。

コバルトフリー乾燥剤もラインアップ。欧州で培われた規制対応技術で塗料メーカーを支援
Borchers社は、環境・安全規制が先行する欧州市場において、湿潤分散剤や増粘剤・乾燥剤・皮張り防止剤など、幅広い添加剤を開発・提供してきた。松尾産業は日本販売代理店として、これらの製品を国内市場へいち早く紹介するとともに、規制動向や用途に応じた技術提案を通じて、お客様の製品開発を支援している
近年は、MEKオキシムに加え、コバルトについても欧州で発がん性が懸念されるほか、電池材料需要の拡大によるコバルト供給リスクが指摘されている。Borchers社では、MEKオキシムフリー皮張り防止剤「Ascinin Anti Skin」「Borchi® Nox」シリーズに加え、コバルトフリーの鉄キレート系乾燥剤「Borchi OXY-Coat」シリーズも展開している。コバルト特有の黄変を抑えながら優れた乾燥性能を発揮し、水系塗料にも対応している。両シリーズを組み合わせることで、規制対応と塗膜性能を両立した提案が可能。
松尾産業は今後も、世界各国で進む環境・安全規制を見据えた製品・技術を日本市場へ展開し、塗料・インキメーカーの課題解決と持続可能なものづくりに貢献していく。
担当者コメント 松尾産業株式会社 コーティングマテリアル事業部
「2025年のMEKオキシム規制や主要メーカーによる生産終了の発表を受け、代替製品に関するお問い合わせが増えています。特に建材や重防食用途では、性能だけでなく、施工現場での管理負担を見据えた規制対応への関心が高まっています。当社では、Borchers社の日本販売代理店として、欧州で先行する規制対応技術をいち早く国内へ展開してきました。今後も製品の供給にとどまらず、お客様の配合や用途に応じた最適な技術提案を通じて、塗料・インキメーカーの課題解決を支援してまいります」
