環境省の「令和8年度 プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」、6社共同の実証事業が採択
資源循環システムズ、大栄環境、大日本印刷(DNP)、BIPROGY、三重中央開発、八木熊の6社は、環境省の「令和8年度 プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」に採択された。同事業では、建設現場で発生する廃プラスチックを対象に、AIを活用した分別支援、再資源化工程による品質確保・向上、再生材の利用先創出をつなぐ資源循環の構築・実証に取り組む。
【背景】
近年、国内外でサーキュラーエコノミー(循環経済)への移行が加速しており、日本政府も2030年までにサーキュラーエコノミー関連市場を80兆円規模へ拡大することを目指している。
一方、建設現場から排出される廃プラスチックは、材質や形状が多様で汚れや異物が付着しやすいことから、現場での分別精度、再資源化後の品質確保、再生材の利用先確保という3つの課題が相互に影響し合い、建設現場由来の廃プラスチックの資源循環の妨げとなっている。
こうした課題を解決するため、同事業では建設現場での排出から分別、回収、再資源化、製品化、利用先確保までを一体でつなぐ、デジタルやAIを活用した資源循環の構築・実証に取り組む。
【事業概要】
同事業では、大和ハウス工業株式会社(以下 大和ハウス工業)の近畿エリアの建設現場を実証フィールドとして活用する。各社が専門性を生かしながら、建設現場から排出される廃プラスチックのマテリアルリサイクル拡大に向けた実証を行い、社会実装モデルの構築を目指す。

■実証の概要
1.実施期間:2026年6月25日~2027年2月26日
2.実証フィールド:大和ハウス工業の近畿エリアの建設現場
3.主な検証項目:
(1)AIを活用した現場分別の高度化
・AI分別サポートシステムによる材質判定・分別支援
・AIカメラによる分別状況の可視化
・分別状況のフィードバックを通じた作業員の行動変容促進
・マテリアルリサイクル率向上に向けた分別モデルの検証
(2)再資源化工程による品質確保
・建設現場由来の廃プラスチックの高度選別・洗浄・造粒
・PP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン)を中心とした再生原料の安定製造
・再生材の品質・歩留まりの検証
(3)再生材の利用先拡大
・建材や建設副資材など実用材への適用検証
・再生材を活用したアート作品などの高付加価値用途の開発
・LCA(ライフサイクルアセスメント)(注)による環境価値の定量評価
・トレーサビリティ基盤の検討
4.各社の主な役割
| 企業名 | 主な役割 |
| 資源循環システムズ | 全体統括、事業設計、進行管理 |
| 大栄環境 | 再資源化工程設計、事業性検討 |
| DNP | LCAによる環境価値の定量評価 |
| BIPROGY | AI分別支援、データ可視化、トレーサビリティなどDX・デジタル領域の検討 |
| 三重中央開発 | 回収・再資源化、高付加価値製品開発 |
| 八木熊 | コンパウンド技術による材料化、実用材開発 |
| (協力会社)大和ハウス工業 | 実証フィールドの提供、再生材製品評価 |
注:LCA(ライフサイクルアセスメント):製品・サービスの原材料調達から製造、使用、廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクル全体を通じて、環境負荷を定量的に評価する手法
■関連リンク
環境省「令和8年度 プラスチック資源循環に関する先進的社会実装モデル形成支援事業」の採択結果について
https://www.env.go.jp/press/press_05165.html
■参画企業概要
〇資源循環システムズ株式会社 URL:https://rcs-dx.jp/
廃棄物・リサイクル業界を中心に、業務プロセスのデジタル化やデータ活用によるDX支援を展開。資源循環分野における「攻めと守りのDX」で業界全体の生産性向上を支援しています。
〇大栄環境株式会社 URL:https://www.dinsgr.co.jp/
廃棄物の収集運搬から中間処理・最終処分まで一貫したサービスを展開。廃プラスチックの再資源化や高品質リサイクル材の製造を通じ、循環型社会の形成に貢献しています。
〇大日本印刷株式会社 URL:https://www.dnp.co.jp/
独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みを基盤に、多様な事業を展開。環境価値の可視化や行動変容を促すコミュニケーション設計を通じて、持続可能な社会の実現に貢献しています。
〇BIPROGY株式会社 URL:https://www.biprogy.com/
BIPROGYグループは、日本初の商用コンピューターによって今日の情報社会を拓き、以来60年以上にわたりシステムインテグレーターとして顧客課題を解決し、社会や産業を支えるシステムを構築してきた。2022年4月1日に日本ユニシス株式会社から会社名(商号)を変更し、新たなPurposeに掲げた持続可能な社会の創出に向けた取り組みを進めています。
〇三重中央開発株式会社 URL:https://miechuokaihatsu.jp/
産業廃棄物処理やリサイクル事業、環境関連プラント運営などを展開。大規模なリサイクル施設を有し、廃棄物の再資源化やエネルギー回収などの環境ソリューションを提供しています。
〇株式会社八木熊 URL:https://www.yagikuma.co.jp/
明治28年創業。化学品や合成樹脂・産業資材等を扱う技術情報商社機能と合成樹脂成形を行う設計開発部門・自社工場を持ち「技術情報商社×開発提案型メーカーの融合体企業」として多様なビジネスニーズに対し、さまざまなご提案を行っています。

