【ラベル自動印字貼付ロボット】サトーの「S-ROBO Pro」、水産仲卸・野田彦が導入
サトーは、水産加工品の仕入れ・販売などを手がける野田彦に、ラベル自動印字貼付ロボット「S-ROBO Pro」が導入されたことを明らかにした。導入により、賞味期限・消費期限ラベルの貼り付け作業は約8時間から約3時間へ短縮。多品種小ロット化が進む食品表示業務の負担を軽減するとともに、新規・追加案件を受け入れられる体制を構築し、新たな収益機会の創出につながっている。

導入背景:温度帯変更や多品種小ロット出荷の増加で、食品表示業務が複雑化
野田彦は、名古屋市中央卸売市場を拠点に、水産加工品をはじめとする多種多様な商品を量販店などへ供給する仲卸企業。近年、量販店では在庫管理の高度化が進み、従来のケース単位の取引に加え、ピース単位での出荷や、冷凍品をチルド品として出荷する「温度帯変更」の依頼が増加している。その結果、多品種小ロットへの対応に伴い、ラベルの照合や貼り付け作業に多くの手間を要するようになっていた。
また、明太子とたらこのように外観だけでは違いが分かりにくい商品もあり、正しいラベルを探して貼り付ける必要があった。期限情報も手入力していたため、商品とラベルの取り違えや日付入力のミスが発生するなど、目視確認のみではヒューマンエラーを防ぎきれない状況であった。
こうした中、配送センターでは温度帯変更とピース単位出荷を組み合わせた新たな業務対応に向け、期限情報の手入力とラベルの手貼りでは処理量を増やすことが難しく、品質の維持と処理能力の向上を両立できる仕組みが求められていた。
導入内容:「S-ROBO Pro」で、凹凸面や冷凍食品へのラベル貼り付けを自動化
「S-ROBO Pro」は、3Dカメラで商品の形状を計測し、不揃いな商品や無地のパッケージでも貼り付け位置を自動で検出する。これにより、凹凸のある商品や冷凍状態の商品など、従来は手作業で対応していたラベル貼り付けを自動化できる。
さらに、現品のJANコードを読み取ることで、商品画像や情報を表示されるため、商品とラベルを照合しながら作業できる。商品知識に依存せず、取り違えや入力ミスのリスクを軽減できる点も特長。
導入効果:ラベル貼り付け作業時間は半分以下に短縮、処理能力は約3倍に
冷凍品をチルド品として出荷する温度帯変更では、その時点で賞味期限や消費期限が決まるため、商品ごとに期限表示ラベルの貼り付けが必要になる。従来は、30~40アイテム分のラベルを発行し、商品名を確認しながら手作業で対応しており、2~3人でも約8時間を要していた。
「S-ROBO Pro」の導入後は、作業時間を約3時間に短縮。手貼りでは1時間当たり約200枚が限界だった処理能力も、600枚以上へ向上した。
また、JANコードで商品とラベルを照合できるため、外観が似た商品でも正しいラベルを確認しながら作業でき、取り違えや入力ミスを抑えられるようになった。あわせて、ラベルの貼り付け精度も向上している。
機器の操作は外国人スタッフも2日ほどで覚えることができ、効率的な作業体制が整備され、現場負担の軽減と安定した運用が可能になっている。
事業拡大への効果:新規・追加依頼を受け入れられる体制を構築
「S-ROBO Pro」の導入により、野田彦では新規や追加の依頼を積極的に受け入れる体制へと変化した。温度帯変更業務についても、独立した業務として適正な料金を受け取れる体制となり、同社の新たな収益機会につながっている。今後は、1日5000~6000枚規模の処理を目指し、品質を担保しながら新事業の拡大を進めていく。「S-ROBO Pro」は、同社の事業成長に貢献している。
■S-ROBO Proについて
S-ROBO Proは、商品の形状を計測し、貼り付け位置を自動で検出するラベル自動印字貼付ロボット。商品を揃えて投入する必要がなく、最大毎分60枚の高速貼り付けを実現している。3Dカメラで貼り付け対象物の形状(高さ・位置・向き)を計測し、形状が不揃いの商品や無地のパッケージ商品でも貼り付け位置を自動で検出。正確なラベル貼り付けが可能です。商品の切り替えは最短1分で行えるため、多品種小ロットの商品を扱う食品現場の表示業務に適している。

