【離型剤脱離技術】大阪シーリング印刷、リリースライナーからの離型剤脱離技術の確立に成功

 OSPグループの中核企業で、シール・ラベル、フィルム製品、紙器パッケージ、販促ツールまでをワンストップで製造する大阪シーリング印刷は、資源の循環活用を目指し、紙、フィルム基材の剥離紙・剥離フィルム(リリースライナー)リサイクルの離型剤脱離技術の確立に成功したことを発表した。

  

 離型剤としてシリコーンを使用している剥離紙をリサイクルした際に、紙基材では残留したシリコーンにより印刷抜けが発生し、フィルムではシリコーンが不純物として混入するなどの課題があった。この課題を解決して剥離紙を資源として有効活用できるように、リサイクル技術の研究開発を続け構想から約2年かけて、離型剤の脱離技術を確立した。

左:剥離紙リサイクルの離型剤脱離技術を駆使したラベル 右:従来品
印刷抜けの拡大

■剥離紙の離型剤脱離技術の確立
 再生紙の抄紙の際には、水の中で専用の機器により紙を繊維状にほぐす離解工程があります。剥離紙を同様の工程で再生紙にすると、離型剤(シリコーン)が繊維に絡まるため、再生紙に離型剤(シリコーン)が混ざります。剥離紙は紙基材と離型剤の間に下塗り塗料であるプライマーを塗工するが、今回の技術では水に溶解しやすい特殊プライマーを塗工した。再生紙の離解工程時に水に入れると、特殊プライマーが溶解して紙基材と離型剤が脱離するため、再生した際に離型剤(シリコーン)の混入を抑制する。よって従来の剥離紙よりも容易に離解しやすくなり、剥離紙で作った再生紙の品質と生産効率を向上させることができる。同技術により紙基材の剥離紙から紙の水平リサイクルとアップサイクルへの貢献を目指す。

 

■フィルムの剥離紙の離型剤脱離技術の確立
 紙基材で確立した技術をフィルム基材にも応用し、特殊帯電防止剤を用いて、離型剤が脱離しやすい技術を確立した。フィルム基材と離型剤の間に水に溶解しやすい特殊帯電防止剤を塗工しているため、水の中でフィルム基材と離型剤が脱離し、再生の際に離型剤(シリコーン)の混入を抑制できる可能性がある。同技術によりフィルム剥離紙からフィルムの水平リサイクルへの貢献を目指す。

■背景
 環境負荷を低減した製品開発を進めるなかで、シール・ラベルの剥離紙を資源として有効活用することは、長年の課題であった。この度の技術確立は、シール・ラベル事業を展開する企業として、社会的責任を果たすべく着手した。また、OSPグループは、さまざまな社会環境の変化に対応しながら、課題解決と事業活動の両立を図ることで持続可能な社会の実現を目指す、「サステナブル経営」を行っている。事業活動を通じて経済と社会と環境の調和を目指し、サステナビリティに関する方針を掲げてSDGsに取り組んでいる。その一環として、SDGsの17の目標の一つ「12.つくる責任 つかう責任」を遂げることも目指している。

■社外における、剥離紙活用の取り組み
 今回の件とは別の取組みとして、大阪シーリング印刷はシール・ラベルの使用済み剥離紙の資源循環を普及促進する一般社団法人ラベル循環協会「J-ECOL(Japan‐Earth Conscious Labeling Association)」に加盟している。資源循環が求められているなか、ラベル業界とラベル利用者業界として社会的使命を果たすために、資源の有効活用、環境負荷低減の取組みを推進することを目的に設立された組織。

■展示会「ラベルフォーラム ジャパン 2026」で初披露
 製品は、10月14~16日に東京ビッグサイトで開催される「ラベルフォーラム ジャパン 2026」で、参考出展品として展示会で初披露する。

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