【ベリリウム】MiRESSO、製造実証パイロット設備「BETA」の本格工事開始
MiRESSOは、独自の低温精製技術を用いた、技術面および経済性の実証を行うパイロット設備「BETA(ベータ:Beryllium Testing Plant in AOMORI)」の本格工事を、同社が資本業務提携契約を締結している青森県八戸市に所在する大平洋金属の敷地内において開始した。
BETAは、ベリリウム鉱石を原料として、精製工程を経てベリリウム製品※1を製造するまでの一連のプロセスを実証する設備。MiRESSOが開発を進めてきた低温精製技術を実設備に適用し、操業の安定性、製品品質、生産性等を総合的に検証する。
MiRESSOは、2026年8月、ベリリウム製品の製造に必要な厚生労働大臣の製造許可を取得。これまで基礎工事の準備を進めており、10月1日から本格的な工事を開始する。
これを受け、設備の整備および今後の実証に向けた準備を加速するとともに、BETAで得られる実証データを基に低温精製技術の確立と事業化に向けた検討を進め、ベリリウム製品の安定的な製造につながる生産プロセスの構築を目指す。
※1 ベリリウムは、軽量・高強度・耐熱性に優れた希少元素(レアメタル)の一種であり、金属およびその化合物は、航空宇宙、電子機器、医療機器、エネルギー分野など幅広い用途で利用されている。特にフュージョンエネルギー(核融合発電)においては、燃料生産を支える重要材料として、将来的な需要拡大が期待されている。

■MiRESSOについて
MiRESSOは、中道 勝代表取締役CEOが量子科学技術研究開発機構(QST)在籍時から取り組んできたベリリウム精製研究を原点として設立されたスタートアップ。独自の低温精製技術により、従来約2,000℃を要したベリリウム鉱石の溶解を約300℃まで低温化し、フュージョンエネルギーをはじめとする幅広い産業分野に向けたベリリウムの安定供給を目指す。
