【自動車インテリア】ams OSRAM、「ALIYOS Bond Vision」により、光、ディスプレイ、インタラクションがひとつのサーフェスに融合
自動車インテリアデザインのトレンドは、大きな変革期を迎えている。ディスプレイは大型化し、ユーザーインターフェースはよりスマートになり、光はデザイン要素から直感的なコミュニケーション・サーフェスへと進化している。新たなALIYOS(TM) Bond Visionデモンストレーターにより、ams OSRAMはLED-on-foil技術の次なる進化を提示する。光演出、ディスプレイ、ユーザーインタラクションが融合し、ほぼシームレスなHMIサーフェスを実現している。

VIA optronicsのオプティカルボンディング、およびディスプレイソリューションに関する専門技術と連携し、ALIYOS(TM)の透明フォイルに、点灯時のみ浮かび上がるアイコン、ディスプレイエリアの拡張、タッチセンサー機能、感応フィードバックを組み合わせた。その結果、光は視認性を高めるものとしてだけではなく、ガイダンスを提供し、ユーザーの操作に応答し、感情に訴えかけるブランドアイデンティティを生み出す、未来のスマートコックピットを具現化している。
ams OSRAMは、既にALIYOS(TM) LED-on-foil技術※1の発表を通じて、薄く、柔軟性があり、透明なフォイル上にミニLEDをレイアウトできることを世界に示している。この技術は、ほぼ視認することすらできない導体配線で接続されたLED素子が発光することにより、何もないところから光が現れるように見える照明デザインが可能となり、かつ個別に制御できるセグメントを自由にレイアウトできる。新しいデモンストレーターは、ALIYOSが新たにもたらすデザインコンセプトを車室内のインテリアデザインに応用展開したもの。
ams OSRAMのプロダクトマネージャーであるフランツィスカ・ラウシュ(Franziska Rausch)氏は次のように述べている。
「ALIYOS(TM) Bond Visionにより、ams OSRAMは、車室内での光、ディスプレイ、インタラクションを融合し、新たなユーザー体験を生み出す方法を定義します。自動車メーカーにとっては、システムの省スペース化、デザイン自由度の向上、そして情報を直感的かつ情緒的に伝えるインターフェースの構築など、新たな可能性が広がります」
車室内は、自動車業界における最も重要な差別化領域の一つになりつつある。ソフトウェア・デファインド・ビークル(SDV)が新しい機能を搭載することを可能にする一方で、それらを直感的で安全に、かつ上質なものとして提供できるかどうかは、人と車両をつなぐインターフェースによって決まる。ams OSRAMとVIA optronicsによる新しいALIYOS(TM) Bond Visionデモンストレーターは、まさにこの点に着目している。
VIA optronicsとの協業により、ALIYOS(TM) Bond VisionはLED-on-foil技術と、オプティカルボンディング、ディスプレイ統合、インタラクティブHMI機能を組み合わせている。このデモンストレーターは、点灯時のみ出現するアイコン、ヴィーガン素材のカバー越しの照明、透明なウインドシールドへの応用、ディスプレイ領域の拡張など、さまざまな搭載シナリオでALIYOS(TM)の技術を実演するもの。同時に、タッチセンサーによる操作検出と、ユーザーに直接フィードバックを伝える感応アクチュエーターの統合も実現している。
これにより、光は単なる視覚効果を超え、インテリジェントなインターフェースの一部となる。アイコンは必要になるまで見えない状態を保つことができ、ディスプレイ領域は隣接するサーフェスを視覚的に拡張できる。光はガイダンスの提供、空間の演出、状態の表示、コミュニケーション信号としての機能を担う。自動車メーカーにとっては、デジタル機能をより自然に車室内へ組み込みながら、独自のブランドアイデンティティを創出する新たな可能性が拓かれる。
このデモンストレーターの特長の一つは、VIA optronicsのオプティカルボンディング技術を用いたALIYOS(TM)フォイルのディスプレイへの統合。厚さ1mm未満のALIYOS(TM)フォイルにより、感応フィードバックを備えた超薄型HMIサーフェスと、ディスプレイから光への滑らかな拡張を実現する。これは、ユーザーが現代の車室内デザインに、よりシンプルで上質、かつデジタルなインターフェースを求める傾向を強めている中で、特に重要なものとなる。
ams OSRAMは、ディスプレイ品質向上にも注力している。効率的なローカルディミングに対応する設計で、LCD全体の輝度は1,000cd/m2超、LCDの均一性は92%超を目標としている。これにより、ALIYOS(TM) Bond Visionはデザインの自由度だけでなく、車載用途における高品質な視覚表現の要件にも対応している。
この開発は、より広範な市場トレンドにも合致している。車載照明はインテリジェントなインターフェースへと進化しており、デジタルプロジェクション、インテリジェントコックピットやAIエージェントと連携したアンビエント照明、さらに新たなコミュニケーション機能が、次世代の車両開発を形づくっている。
まさにここで、ams OSRAMは独自の差別化を打ち出す。ALIYOS(TM) Bond Visionは、光とインターフェースをつなぐだけでなく、光をディスプレイ、インタラクション、システム統合へと結びつける。このデモンストレーターは、未来の車室内を個別の操作部の集合体ではなく、必要なときにのみその姿を現す、よりインテリジェントなインターフェースで構成されていく様子を視覚化する。
ALIYOS(TM)は、ams OSRAMが目指す技術の方向性を示す、さらなる実証例である。フォトニクスは、よりデジタルに、よりインタラクティブに、そして人に寄り添った新しいものへと進化していく。この技術は、未来の車室内の光を、単に照らし出すものとしてだけでなく、情報を伝え、応答し、車両体験そのものを形づくるものとなることを具現化している。
※1 https://ams-osram.com/innovation/technology/led-on-foil-technology


