【グリーンアンモニア】レゾナック、福島県における実証プロジェクトにおいて供給事業者として協力
レゾナックは、旭化成と日揮ホールディングスがNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)グリーンイノベーション基金事業として採択を受け、実施している「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」プロジェクトにおいて、グリーンアンモニアの供給事業者として協力する。レゾナックは福島県内の火力発電所にグリーンアンモニアを供給する。火力発電所ではグリーンアンモニアが排煙脱硝用途として活用される予定。
福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R※1、福島県浪江町)で製造される再生可能エネルギー由来の水素を原料に、日揮ホールディングスは福島県浪江町に建設したグリーンアンモニア実証プラント※2(福島県浪江町)において、グリーンアンモニアの製造を開始した。レゾナックはそのグリーンアンモニアを福島県浪江町より購入し、同県内の火力発電所へ供給を9月より順次開始している。対象発電所には、JERA広野火力発電所、広野IGCCパワー、常磐共同火力 勿来発電所、相馬共同火力発電 新地発電所、東北電力 原町火力発電所が含まれる。

アンモニアの火力発電所での排煙脱硝用途は、排出ガスに含まれる有害成分である窒素酸化物(NOx)をアンモニアと反応させ、無害な窒素と水に分解する仕組みであり、大気汚染を低減するうえで重要な技術で、発電設備の安定稼働を支える電力供給にとって重要な役割を担っている。
レゾナックは既存の顧客ネットワークや物流機能を活用したアンモニア供給、またアンモニアの安全輸送の役割を担う。同社は、1931年に川崎事業所(神奈川県川崎市)で日本最初の国産技術を使ったアンモニアの生産に成功して以来、90年以上にわたり日本のアンモニアの安定供給に貢献してきた。長年蓄積してきた知見とノウハウを生かし、地域と協働しながら、福島県内におけるグリーンアンモニア供給の地産地消モデルに寄与していく。
※1 福島水素エネルギー研究フィールド
※2 日揮ホールディングスによる実証プラントは、「浪江グリーンアンモニア統合制御実証フィールド(Namie Green Ammonia Integrated Control System Demonstration Field、通称:NAMICS)」。実証は、2021年8月にNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)グリーンイノベーション基金事業の一環として、旭化成と共同採択された「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」プロジェクトにおいて、再生可能エネルギー由来の水素を原料にグリーンアンモニアをはじめとしたグリーンケミカル製造のプラント運転を最適化する「統合制御システム」の開発、ならびに実証計画を進めていた。プラントの製造能力は日量4トンの予定。

