【Hydrogen Technology World Expo 2026】TOPPANホールディングス、再エネ電源利用のグリーン水素製造に適した最新CCM/MEAの性能データを初公開
TOPPANホールディングスは、2026年10月20日~22日にドイツ・ハンブルクで開催される「Hydrogen Technology World Expo 2026」(会場:Hamburg Messe)に出展する。同展は欧州最大規模の水素技術に関する展示会で、水素サプライチェーンに関連する幅広い企業が参加する。TOPPANホールディングスブース(ブース番号:7G48)では、水素を「つくる」「ためる・はこぶ」「つかう」の用途で多目的に展開可能な高性能・高品質な電極部材(CCM/MEA)を紹介する。
出展の背景
2050年のカーボンニュートラル達成に向け、世界各国および多くの地域で、再生可能エネルギーの活用や水素社会実現に向けた取り組みなど、各種施策が進められている。特に水素は、地球上に豊富に存在する「水」から生成可能で、利用時にCO2を排出しないエネルギー源であり、その活用への期待が高まっている。
水素の社会実装において、CCM(Catalyst Coated Membrane、触媒層付き電解質膜)とMEA(Membrane Electrode Assembly、膜電極接合体)は、水素に関連するアプリケーションの効率や経済性を左右する重要な部材。そのためTOPPANホールディングスは、CCM/MEAの性能や耐久性に関わる課題解決を目指し、2004年から同部材の研究開発に取り組んできている。TOPPANホールディングスは、欧州を始めとした国内外におけるCCM/MEAの提供拡大を目指す。
主な展示内容
TOPPANホールディングス独自の材料と枚葉式両面ダイレクトコーティング方式にて製造した、高性能・高品質な電極部材CCM/MEAを展示し、その特性等を紹介する。
(1)水電解向けCCM
今回、600×800mmサイズのCCMを展示するとともに、最先端CCMの基本性能を初公開する。TOPPANホールディングスのCCMは電圧変動に対する高い耐久性が特長で、再生可能エネルギーを活用した水電解用途に適しており、グリーン水素の利用拡大に貢献する。
また、TOPPANホールディングスは1.5m×2.5mクラスの大面積CCMの開発を進めている。大面積CCMの採用により、CCMの枚数や周辺機器の削減に加え、消費電力の低減にも寄与し、CAPEX(資本的支出)・OPEX(事業運営費)の低減が期待される。

(2)燃料電池向けMEA
TOPPANホールディングス独自の触媒層設計技術を活用した5層/7層MEA(サブガスケット※1やGDL※2を積層したMEA)を展示する。特許取得済みの独自材料を採用し、高負荷運転時でも高い電圧維持性能と優れた耐久性を両立している。これにより、耐久性を考慮して低負荷で運転されていた用途でも、高負荷運転による高出力化が可能となり、高出力を求める顧客のニーズに応える。

(3)反応促進板
TOPPANホールディングスが開発した反応促進板(REP)は、微細なスリットを形成した金属板。燃料電池スタックに組み込むことで、MEAを変更することなくシステム全体の高出力化を実現する。展示会では、検証に使用した燃料電池スタックのモックアップとともにREPを展示し、出力向上効果を示す評価データを初公開する。

※1 サブガスケット: 燃料ガスのシール性、MEAのハンドリング性向上等の役割がある。
※2 GDL(ガス拡散層): 燃料ガスの触媒層への均一な供給や触媒層で発生した水分を排出する役割等がある。


