【ガイドライン】NEDO、「研究開発マネジメント」改訂・公開

 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、プロジェクトマネジメント活動を四つのフェーズに体系化し、実用化・事業化を見据えた考え方を明確にする形で「NEDO研究開発マネジメントガイドライン」を改訂し、2026年6月3日に公開した。このガイドラインでは、「プロジェクトマネジメントの進化に向けて」の考え方を踏まえ、NEDOがどのような思い・方針に基づいて研究開発をマネジメントしているのかを示している。
 NEDOは、同ガイドラインを通じてプロジェクトマネジメントのさらなる高度化を図るとともに、NEDOプロジェクトに参画する企業・大学などがより効果的にNEDOを活用できることを目指す。

概要
 NEDOは、継続的にマネジメントノウハウを蓄積し、その能力を向上させていくための基本ツールとして、「NEDO研究開発マネジメントガイドライン」を策定してきた。同ガイドラインは、NEDOがどのような考えの下で、どのようにプロジェクトを進めていくべきかを示す「羅針盤」として位置付けており、NEDO内での共通の意識醸成などに活用している。
 今回、2026年2月19日に掲げた「プロジェクトマネジメントの進化に向けて」の考え方を踏まえ、同ガイドラインを大幅に改訂した。ガイドラインは、上述のとおり基本的にはNEDO職員の羅針盤という位置付けだが、広く一般にプロジェクト推進の参考にもなりうること、NEDOプロジェクトに参画する企業・大学などに対し、NEDOがどのような思い・方針に基づいて研究開発をマネジメントしているのかを示すことを意図して新たに公開した。
 ガイドラインを通じて、NEDOとしてプロジェクトマネジメントのさらなる高度化を図るとともに、NEDOプロジェクトに関わる多様な主体が、共通の認識の下で議論を深め、より効果的にNEDOを活用し、実用化・事業化推進の一助となることを期待している。

改訂のポイント
(1)プロジェクトマネジメント活動を四つのフェーズで体系化
 ガイドラインでは、プロジェクトマネジメント活動を、「1.企画・立案」「2.公募~契約」「3.プロジェクト運営」「4.終了後の対応」の四つのフェーズに整理した。
 さらに、各フェーズにおいて、
・プロジェクトの特性に関わらず、おおむね必須で行うべき「基盤的活動」
・プロジェクトの性質や進捗状況に応じて、各自が創意工夫して取り組む「高度化活動」
を区分し、活動項目単位で整理しました(表)。
 これにより、NEDO職員が「何を必ず行うべきか」と「どこに裁量を発揮すべきか」を明確に意識しながら、柔軟かつ主体的にプロジェクトマネジメントに取り組める構成としている。
 なお、プロジェクトの特性は多種多様であり、ガイドラインの記載事項の全てを実施すべきと位置付けているものではなく、プロジェクトを運営する上での「気付き」や「目安」となることを意図している。

(2)「実用化・事業化」を見据えたマネジメントの考え方を明確化
 「プロジェクトマネジメントの進化に向けて」で示した考え方を踏まえ、研究開発の成果を最終的に実用化・事業化につなげることをプロジェクトマネジメントの中心的な目的として位置付け、その意識付けや支援に当たっての考え方をより明確化した。特に、実施者が抱える課題に対し、「傾聴」と「問いかけ」により実施者自身が思考を深め解決策を見いだせるよう適切な支援役となる「プロセス・コンサルテーション」というアプローチを取り入れていくことがポイントであり、NEDO職員の伴走支援力を強化する。

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