【AWARD】TOPPAN、レトルト食品向けALL-PPモノマテリアルパウチが「2026日本パッケージングコンテスト」で最高位の「ジャパンスター賞」受賞

 TOPPANのレトルト食品向けALL-PPモノマテリアルパウチを採用したレトルトカレー「未来のJAPANESE CURRY」が、日本包装技術協会主催の「2026日本パッケージングコンテスト※1」において、最高位である「ジャパンスター賞」の一つ「消費者団体推進賞」を受賞。同商品は、エスビー食品大阪公立大学の大学生が共同開発し、大阪・関西万博で展示・配布されたもの。
 同パウチは、TOPPANが2022年10月に開発した、透明バリアフィルム「GL BARRIER※2」シリーズのラインアップであるポリプロピレン(PP)フィルムを活用し、使用するプラスチックフィルムを全てPPベースにしたレトルト対応モノマテリアル(単一素材)パウチ。PPベースの単一素材構成にすることで、従来のアルミ箔などの複数素材で構成される包材と比較してリサイクル適性の向上に寄与するとともに、包材製造時のCO2排出量を約5%削減※3できる。今回、これらの環境負荷低減に貢献する技術が高く評価され、受賞に至った。

表彰式にて                                                              左:TOPPAN株式会社 生活・産業BU 加藤仁志 氏                                          右:エスビー食品株式会社 研究開発推進ユニット 冨田裕二 氏

開発の背景
 持続可能な社会の実現に向けて、日本のプラスチック資源循環促進法のみならず、欧州のPPWR※4をはじめとするグローバルな環境規制が強化されている。資源循環に向けた取り組みとして、単一素材化によるモノマテリアルパッケージへの転換が、多くの企業にとって重要な検討課題となっている。
 TOPPANグループは、パッケージを起点としたサステナブルブランド「SMARTS(TM)(スマーツ)」を立ち上げ、市場からの要求品質に応えつつ環境適性を高めた環境配慮型パッケージの開発を行っている。レトルト食品向け包材は高温加熱殺菌への耐性や高度なバリア性が求められるため、モノマテリアル化の難易度が高い領域だが、独自の蒸着・コーティング技術を活かしてレトルト殺菌に対応するALL-PPモノマテリアルパウチを2022年10月に開発した。

受賞したALL-PPモノマテリアルパウチ

パウチの特長
(1)PPモノマテリアル構成によるリサイクル適性の向上
 パッケージの構成素材をPPベースでモノマテリアル化することにより、素材ごとの分離・回収が困難な複合素材構成のパウチに比べて、リサイクル適性の向上に寄与する。
(2)レトルト殺菌に対応した透明バリアフィルム
 「GL BARRIER」の開発・製造を通じて培った蒸着とコーティング技術を活かし、優れたバリア性と、高温・高圧のレトルト殺菌処理に要求される耐熱・耐水性能を併せ持つPPの透明バリアフィルムを実現。これにより、食品の品質や風味を長期間維持することが可能。
(3)アルミ箔からの置き換えによるCO2排出量の削減
 アルミ箔を使用した一般的な複合素材構成からの置き換えにより、包材製造時のCO2排出量を約5%削減することが可能。今後、モノマテリアルパウチのリサイクル技術や回収の仕組みといったリサイクルインフラが確立された際には、再生資源として循環することでさらなる削減効果が期待される。
※1 日本パッケージングコンテスト
 日本包装技術協会が主催し、日本のパッケージ技術の最高水準を決定するもの。材料、設計、技術、適正包装、環境対応、デザイン、輸送包装、ロジスティクス、販売促進、アイデアなどあらゆる機能から見て年間の優秀作品(グッドパッケージング賞)を選定するコンテスト。最高賞のジャパンスター賞をはじめ、6つの包装技術賞、13の包装部門賞がある。
※2 GL BARRIER
 「GL BARRIER」はTOPPANが開発した優れたバリア性能を持つ透明バリアフィルムの総称。独自のコーティング層と高品質な蒸着層を組み合わせた多層構造で、安定したバリア性能を発揮する。また多くの優れた特性が高い評価を受け、食品から医療・医薬、産業資材に至る幅広い分野において、世界中で採用されている。
※3 TOPPAN算定。アルミ箔を使用したラミネート包材との比較。
 CO2排出量の算定範囲はパッケージに関わる1.原料の調達・製造、2.製造、3.輸送、4.リサイクル・廃棄。
※4 PPWR
 Packaging and Packaging Waste Regulationの略。EUにおける包装および包装廃棄物に関する規則。

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