【IJプリントヘッド】京セラ、ラベル・パッケージ印刷向け「KJ4A-EX600RC-HX」を2026年11月より販売
京セラは、ラベル・パッケージ印刷向けに、白インクやバーニッシュインク※1に加え、フォイル※2による加飾など幅広い用途への対応が可能な循環型インクジェット(IJ)プリントヘッド(以下、ヘッド)を、2026年11月から販売を開始する。
同製品は、対応するインクの粘度範囲を拡大するとともに、高速印刷を実現することで、ラベル・パッケージ印刷市場における多彩な加飾表現へのニーズに対応する。

| モデル名 | KJ4A-EX600RC-HX |
| サイズ(㎜)※3 | 200×42×68(幅×奥行×高さ) |
| 印刷速度 | 100m/min |
| 解像度 | 600dpi |
| 有効印刷幅 | 108.33㎜ |
| 最大駆動周波数 | 40kHz |
| 最大液滴量※4 | 21pL※5 |
| 最小液滴量※4 | 7pL |
| 対応インク | UVインク |
| 対応粘度 | 8-11 mPa・s※6 |
| 生産拠点 | 鹿児島霧島工場 |
特長
1.ノズル付近でインクを循環させる同社の独自構造により、安定した印刷を実現
同社独自の流路設計技術を用いて実現したノズル付近でインクを循環させる構造により、インク成分の沈降や乾燥を抑制することに加え、インク温度を均一に保つ。これにより、高粘度インクや顔料インクの使用時にも安定した吐出を維持し、印刷品質の安定化、ヘッドクリーニングなど再稼働時に必要となるメンテナンス作業の負荷軽減に貢献
2.最大21pLの液滴吐出により、隠ぺい性※7や厚膜表現に対応
従来製品「KJ4A-AL」と比較して最大吐出液滴量を23%向上させ、最大21pLのインク吐出を実現。これにより、インクをより厚く塗布できるようになり、白インクに求められる下地が透けにくくなる隠ぺい性の向上や、バーニッシュインク、フォイル加飾において、より立体感のある厚膜表現を可能にした。
3. 対応インクの粘度範囲を8-11 mPa・sに拡大し、幅広い用途に対応
対応するインクの粘度範囲を従来製品の6-7 mPa・sから8-11 mPa・sに拡大したことにより、使用可能なインクの選択肢が広がった。これにより多様な印刷や特殊な質感表現など、デジタル印刷の適用範囲をさらに拡大する。
4. 最大100m/minの高速印刷に対応し、京セラUVインク対応ヘッドで最高クラスの生産性※8を実現
インクの吐出タイミングに関係する駆動周波数を、従来製品「KJ4A-AL」の20kHzから、2倍の40kHzに向上。これにより、最大100m/minの高速印刷に対応し、京セラのUVインク対応ヘッドで最高クラスの生産性を実現。
開発の背景
近年、印刷市場では、小ロット・多品種生産や環境負荷低減への対応を背景に、必要な時に必要な数量を印刷できるデジタル印刷へのシフトが進んでいる。
特にラベル印刷市場では、白インクによる鮮やかな発色、バーニッシュインクによる光沢や立体感、フォイルによる金属調の意匠など、印刷物の付加価値を高める多様な表現へのニーズが高まっている。また、印刷現場では、品質の安定性に加え、高速印刷やメンテナンス負荷の軽減による生産性の向上も重要な課題となっている。
そこで京セラは、同社独自の流路設計技術により、対応するインクの粘度範囲を拡大するとともに、高速印刷を実現した循環型IJプリントヘッド「KJ4A-EX600RC-HX」を開発。

京セラは、同製品を通じて、多様化する印刷ニーズに応えるとともに、デジタル印刷のさらなる発展に貢献していく。
※1:印刷物の表面に透明な光沢や立体感を付与し、高級感やデザイン性を高めるインク。
※2:印刷物の表面に金属箔(ゴールド、シルバーなど)を転写して加飾する技術、またはその箔自体。
※3:参考値(高さはノズル面からコネクタ上部)
※4:京セラ標準インクにおいて
※5:pL(ピコリットル)はインク1滴の量(体積)を表す単位。
1pLは1兆分の1リットル。
※6:mPa・s(ミリパスカル秒)はインクの粘り気(粘度)を表す単位。
※7:印刷業界において、インキ塗料が下地の色や模様を覆い隠す性能。
※8:京セラのUVインク対応ヘッドにおいて(2026年9月現在)


